作業ウマの製作法は沢山あります。
簡単な方法だと「ソーホースブラケット」と1×4材があれば30分で完了です。ただし、ワンバイ材では強度的に重い材料は乗せられません。
以前製作した作業台の脚もウマに出来ますが、分解収納出来ないので嵩張ります。
そこで、ある程度の重量にも耐えれてる分解収納が可能な作業ウマを製作しました。
墨付けの寸法など若干面倒ですが、頑丈な作業ウマです。
DIYレシピ
2×4作業ウマの材料
- SPF2×4 910mm 10本
- M8ボルト 100mm 4本
- M8蝶ナット 4個
2×4作業ウマ製作の道具
- プロトラクター
- メジャー・差し金
- 丸ノコ・丸ノコガイド
- スライド丸ノコ
- インパクトドライバー
- 下穴ドリル・8.5mmドリル
- ドリルガイド
- ノミ・金槌
- ノコギリ
- カンナ
- サンドペーパー
- 塗料(木部塗料お好みで)
2×4作業ウマの採寸
今回使うSPF材はホームセンターで手軽に変える木材です。
手軽なのは良いですが、反り曲がりなど狂いも多い材料です。乾燥が進むと寸法も変化します。
この暴れ馬な木材をなだめて躾けて作業ウマにする。DIYの醍醐味です!
以前製作した作業ウマの角度は安定していたので、今回の脚の角度も75度に設定しました。
まずは1本の角を75度に墨付けます。
自作した丸ノコガイドでカットします。
カットした脚部材を立てて高さを測ります。
今回の完成高は750mmを想定しています。そこで脚の高さは700mmにします。
脚部材の長さが確定しました。
残りの9本も同様の寸法で墨付けします。
後は丸ノコと丸ノコガイドでカット。
寸法ズレが無いように。
作業ウマ脚部材の接合方法
切りそろえた脚部材の接合を考えます。
今回は、2本の脚部材をボルトで留めて交差した上部に横材を挟む構造です。
横揺れにも強い接合方法を考えます。
試作を使って最適な位置を探す
今回のような接合部の構造の場合、接合部の精度が求められます。そこで、接合部の試作機をカットした端材で製作します。
考えるのは接合用ボルトの穴をどこに開けるかです。
- 交差した上面がフラットになる位置
- 横材が挟まる位置と強度を保てる幅
上面から60mmの位置と80mmの位置にボルト穴をあけて動かしてみます。
そして、中間の上面から70mmに決定しました。
脚部材の接合部墨付け1
まずは、脚部材の中心線を引きます。
上端部から70mmに点を打ちます。
ドリル穴あけの方法
ドリルで真っ直ぐな穴を開けるのは難しいいです。
以前、真っ直ぐに穴をあける方法に付いて解説しました。
ドリルガイドが無くてもある程度、真っ直ぐな穴をあけられます。
メモ
簡単なドリルガイドを使って両面から下穴をあけます。
次に同じ様に両面からドリルで穴をあけると中心で貫通します。
ドリルガイドの場合は一気に。
今回あけた穴径は若干の余裕をみて8.5mmドリルを使いました。
横材接合部の墨付け
脚部材と横部材を接合する部分は乗せる重量に合わせて挟み込み強度が増す仕組みです。
脚部材上部には負担が掛かるので、強度を保てる幅を確保します。
そこで、2本の脚部材が重なる幅の中心線から両端15mmづつ。
幅30mmの溝を欠きます。
深さは上面に直角な40mmの深さにしました。
脚部材接合部の加工
脚接合部はまず、ノコギリで切り込みを入れます。
更にジグソーがあれば、不要部分を取り除きます。
ジグソーがない場合は、ノミと金槌でひたすら欠いて行きます。
この作業を8本。。。
ココは結構キツイ作業です。
しかし、加工精度が求められる部分なのでいい加減には出来ません。
ひたすら、墨線に合わせて掘る。
1本加工完了です。
作業時間は1本20分程度。後、8本。。
ジグソー大事です。
と言う事で、8本完了です。
休憩しながら半日掛かりで出来ました。
脚材細部の加工
カットしたままだと使用時に角が割れたりします。
そこで、角を取ったりデザインで整えたりと少々手を加えます。
特に脚先端の角は避けやすいのでカットしておきます。
角の面取りも多めにして、軽量化も。