大きな2枚の板が浮いているデザインのウッドデッキ製作記も最終章です。
デッキ枠、根太、大引と順調に製作を進めてきました。
裏話のコラムもありましたがっ!
大物製作はいろんなドラマがあるんです。それもDIYの醍醐味ですね…。さぁ!
これからデッキ床を張っていけば完成です!
【5回シリーズでお届けします】
・構想編(プランニング、材料の割り出し、予算見積り、予約購入)
・下準備編(サイズ確認、塗装)
・製作編1(枠の高さ、位置決め)
・製作編2(根太、大引製作)
・製作編3(最終回) ←今回
ウッドデッキ完成に向けて開始!
ウッドデッキの材料
- SPF 2×6材:8feet(2400mm)…30本(4本追加しました。)
- SPF 2×6材:12feet(3600mm)…7本
- SPF 2×8材: 12feet(3600mm)…8本
- SPF 4×4材:6feet(1820mm)…7本
- 束石(沓石):35個
- コーススレッド65mm(ステンレス、ユニクロ)
- ガードラック(チョコレート)
ウッドデッキ製作の道具
- スライド丸ノコ、丸ノコ
- ノコギリ
- ノミ
- カンナ
- メジャー(コンベックス)
- インパクトドライバー
- 布サンディングペーパー#100
- 留型スコヤ
- 塗装セット(刷毛、さげつ、ウエスorタオル)
床張り前の微調整
ウッドデッキの骨格が完成したら、床張りの前に微調整をしておきます。
床材を敷いて「根太の高さのズレ」を確認します。
特に根太位置が高い場合は後から調整が効かないので、この時点で修正しておきます。
根太の位置のズレは、根太取り付け時のズレや根太材の曲がりや反りが原因で発生します。
高い位置はカンナやノミを使い調整します。
根太の高さ調整時に、その他のズレなども確認して調整や取り付け直しをしておきます。
調整が完了したら、ガードラック(防腐剤塗料)を塗布しておきます。
デッキ床材を寸法に合わせカットし、デッキに並べていきます。
ん?足りないぞ!?キッチリ枚数計算したはずなのに。。。
DIYは臨機応変に対応した結果、部材を使い過ぎる事があり、足りなくなる事があるんです。
(計算違いじゃありませんよ!)
急遽、「木工ランド」さんに在庫確認!
トラックも借りていいですか!
すぐに行きまーす!
在庫があって良かったです。
ロス30分でリカバリー!
DIYでは余分に部材を購入する訳にいかないので、厳密に計算して購入しますよね。
でも足りなくなる。不思議です。
購入した部材は早めに1回目の塗装処理。
1段目デッキ床製作
ちょっとしたトラブルがありましたが、気を取り直して製作開始。
1段目の床張りの前に、床の端部分を固定するための「下地板」を取り付けます。
下地板は2×6材を縦半分でカットした部材を使います。
下地材を取り付ける時も、ツーバイ材端材を使って高さがズレないように確認しながら取り付けます。
デッキ床は室内のフローリングと同じ方向で張っていくと「繋がり感」があって良いと思います。
できれば、フローリングの板にラインを合わせる事ができればなお良しですね。
実際にはフローリング板幅とデッキ材幅は合わないので、近似値で位置決めをします。
2段目の仮置きした床材から、1段目の床張り位置を割り出します。
打ち込むビスの位置は揃えた方がキレイに見えます。
なので、SPF2×6端材を使ってガイドを作りビス位置を揃えます。
床材を並べる時は2mm程度の隙間を作ります。
その時便利なのが「L金物」です。
床材同士をL金物を挟んで並べます。
1段目の床張りが完成しました。
う〜ん。いい感じ。
1段目の側面も同様に製作して行きます。
束石(沓石)支え用の板をカットして、根太に固定します。
デッキ枠と根太の間も補強用根太を入れていきます。
正面と同様に床を張ります。
根太と床材が当たる部分はカットして、キッチリ隙間が出ないように張ります。
この細かい加工が完成時の出来栄えに影響します。
1段目のデッキ床張りが完成しました。
どうですか?ウッドデッキが浮いていますね〜。
2段目デッキ床製作
2段目の床張りも1段目と同様に、床材の端を固定するための下地材を入れていきます。
床材はなるべく真っ直ぐな部材を選定して使います。
曲がりが大きい部材は短く切って、細かい部分用に使用しましょう。
通常、床を張る際はデッキ枠の「端」から床材を張っていくのがセオリーです。
しかし、今回は室内のフローリングラインを基準にしているので途中から張っていきます。
メジャーを使って平行になるように位置決めをして張っていきます。
床材の端はビス留めの際、板が割れやすいので皿取りビットで下穴をあけてから留めていきます。
床材は前側で位置を合わせてビス留めし、サッシ側で平行に合わせてビス留めします。
その後、中側のビス留めをします。(前側→サッシ側→中側)
床材の加工
床材と柱が干渉する場所を加工していきます。
最初に床材を柱の側面で合わせ、差し金を使って柱幅の墨線を引きます。
次に床材の端部分を柱に当てて、奥行きを決めます。
先程の墨線に合わせて、丸ノコで刻んでいきます。
そして、ノミで縦方向に切り込みを入れます。
丸ノコで刻んだ部分を取り除きます。
丸ノコで切り取れなかった両端をノコギリで切り込みます。
最後にノミで不要部分を取り除きます。
キレイに干渉部分を加工することができました。
手間は掛かりますが、キッチリはまった時は感動ですよ!
床材の斜めカット
斜めになっているコーナー部分用の床材をカットしていきます。
まずは、丸ノコ定規でコーナー部分の角度を取ります。
角度を合わせた丸ノコ定規を、床材に当てて丸ノコでカットします。
こんな感じに。
キレイに合わせる事ができました。
最終仕上げ
ウッドデッキが組み上がったら、カンナを使って目立つ段差を削り取ります。
つまづかない様にする為、大切な最終修正です。
サンドペーパーで全体を整えたら、最終の塗装です。
ウッドデッキ完成
そして完成!感動です!!(涙)
製作を終えて
今回はDIYの醍醐味とも言えるウッドデッキの製作を行いました。
製作日数は延6日間。浮かせた表現に手間が掛かりましたが、満足の出来栄えです。
大きいウッドデッキは、デッキ部材の反りや曲がりからくる「寸法のズレを修正する」事が大切です。
こまめに確認しながら慎重に進めると、修正不可能になって途方にくれる…なんて事がありません。
時間がかかっても確認しながら進めましょう。
手間が掛かった分、それ以上の感動があります!
最後まで記事を読んでいただき、誠にありがとうございました。