順調に下準備まで完了したウッドデッキ製作もいよいよ製作編です。
下準備まではジミ〜な地味な作業が多かったですが、ここからはどんどん組みあがるので楽しい作業です。
ウッドデッキの製作で重要なポイントは「水平」と「垂直」です。
水平器でしっかり確認しながら確実に進めて行きましょう。
大きな2枚の板が浮いたデザインのウッドデッキの意味は、徐々に明らかになりますよ。
【5回シリーズでお届けします】
・構想編(プランニング、材料の割り出し、予算見積り、予約購入)
・下準備編(サイズ確認、塗装)
・製作編1(枠の高さ、位置決め)←今回
・製作編2(根太、大引製作)
・最終回(床材張り)
ウッドデッキ製作3回目スタートです。
ウッドデッキの材料
- SPF 2×6材:8feet(2400mm)…30本
- SPF 2×6材 :12feet(3600mm)…7本
- SPF 2×8材: 12feet(3600mm)…8本
- SPF 4×4材 :6feet(1820mm)…7本
- 束石(沓石):35個
- コーススレッド65mm (ステンレス、ユニクロ)
- ガードラック(チョコレート)
ウッドデッキ製作の道具
- スライド丸ノコ、丸ノコ
- メジャー(コンベックス)
- クランプ各種(クイックレバークランプ、Gクランプ、クイックリリースクランプ、コーナークランプ)
- インパクトドライバー
- 布サンディングペーパー#100
- 水平器(450mm、300mm)
- 留型スコヤ
- 塗装セット(刷毛、さげつ、ウエスorタオル
デッキ枠板の加工
最初にウッドデッキの枠を製作します。
1段目の枠は、SPF2×8材(3600mm)から、3420mmを2本と2400mmを2本切り出します。
角は留め(45度)で接合します。
まずは、3420mmの位置に留型スコヤで45度の墨線を引きます。
ポイント
スライド丸ノコは左方向に倒れる構造なので3420mmの面ではなく45度下がった反対面からカットしていきます。
1本目の切断中、刃に抵抗感を感じたので数回に分けてカットして、刃の負担を減らす事にしました。

安全第一
動画をご覧いただけます。※音が出ます。
1本あたり両端2ヶ所を45度にカットします。(デッキ枠部材3420mm2本と2400mm2本)
デッキ枠の組み立て
デッキ枠は歪まないように、なるべく平坦な場所で組み立てます。
組み立てに必要な道具は、コーナークランプ、差し金、インパクト、ステンレスコーススレッド65mmです。
最初に、枠同士をコーナークランプで45度に固定します。
念のため、差し金で直角を確認しましょう。
外から見えるビスは、なるべく揃えて打った方がキレイに見えます。
そこで、枠板加工で切った端材でビス打ちガイドを作って、ビス位置確認用にします。
ビス打ちガイドを枠に合わせて、ビス位置に印を付けます。
コーススレッドの打ち込みは、端に近いと板が割れてしまい、接合強度も取れません。
なるべく板の端から遠い位置から斜めに打ち込みます。
デッキ枠の角は、全てこの方法で固定していきます。
全ての角の固定が完了したら、デッキ枠の直角度を再確認。
対角線同士が同じ長さになっていれば、直角に組み立てが出来ているという事になります。
デッキ枠の高さと位置の仮固定
完成後のデッキの高さより長い木材を仮脚にして、完成予定の高さで枠と仮脚をクランプで固定します。
仮脚を四隅に配置し、同じくクランプで固定していきます。
今回は建物から道路に向かって水勾配が付いている土間コンクリートの上にウッドデッキを製作します。(雨水を流すための傾斜)
全ての角を地面から同じ高さにすると、傾斜のあるウッドデッキになってしまいます。
水平器で縦と横方向が全て水平になるよう確認をして、仮脚の高さを決定。
四隅の高さが決まりました。(全ての仮脚はまだ仮固定の状態です。)
各寸法、高さを確認
最初に、建物とデッキ枠の間隔を微調整します。
今回は、家の基礎面から30mmの位置に枠を配置しました。
次にサッシ枠下を基準にして、デッキ枠の高さのズレを確認します。
最後に全ての辺の水平度を確認して、仮脚の固定位置を微調整します。
この作業は時間が掛かっても何度も納得が行くまで確認します。
なんせ、全ての基準になりますからね。
全ての高さ・水平が決まったら、仮脚をコーススレッドで固定します。
デッキ枠が地面から浮いた状態で、角をサンディングペーパー#100で整えます。
修正した角は防腐剤塗料(今回はガードラック)で再塗装しておきます。
2段目枠の組み立て
2段目も1段目と同様に、両端を45度カットしてコーススレッドで組み立てます。
2段目のデッキ枠が完成したら1段目の上にユックリ乗せて、水平器を使って高さを合わせます。
2段めの高さが決まったらコーススレッドやクランプで仮脚と固定します。
次回の製作に向けて
2日で完成させるぞ!と息込んだのですが(汗)下準備で1日、デッキ枠の仮固定で1日掛かりました…。
確実に進めないといけない部分なので、どうしても時間がかかるのです。
仕方がないのです。のんびり楽しみながらやりましょう!
次回は束柱を立てて、根太と大引きを組み、床を仕上げます!
次回の製作記もお楽しみに!
おすすめグッズ
コーナークランプがあれば、確実に固定しながらビス留めが可能です!
←第2回:下準備編 | 第4回:製作編2 |