前回、試作した「Solo Camp Low Table Prototype No.1」を元に本番仕様を製作しました。前回は100均木材を使い試作しましたが、今回はOSB合板9mm厚を使います。
このローテーブルのコンセプトは
- コンパクトに収納できる。ザックに入るサイズ。
- 簡単に組み立て、分解が出来る。
- 丈夫で軽いテーブル
です。
木材でテーブルを作る場合、限界はありますがロールトップテーブルよりもコンパクトになり、収納もしやすいです。
現状では、一番いいサイズと強度かなと思います。
DIYレシピ
ソロキャンプローテーブルの材料
- 構造用OSB合板 300mm×450mm 2枚
ソロキャンプローテーブル製作の道具
- 丸ノコ & 丸ノコガイド
- インパクトドライバー
- ドリルガイド
- ジグソー
- トリマー & トリマーテーブル
- バークランプ
- サンドペーパー#100、#400
- 木部保護用塗料(クリア)
材料の解説
今回のOSB合板は、ホームセンターでDIY向けにカット販売(450mm×300mm)されている構造用合板です。
通常は1,820mm×910mmで販売されているケースが多いですが、カットサービスなどを利用する方法もあります。
製作には2枚使います。
- テーブル脚板用 1枚
- テーブル天板用 1枚
大きさの算出は、試作1号を元に。
ザックに収納する場合は天板の長さをザックの深さに合わせます。
先に、テーブル脚板用と天板用を丸ノコと丸ノコガイドで切り分けます。
計算上の寸法は149.2mm 2枚となります。
ローテーブル脚板の製作
今回のテーブル脚板のサイズは画像の通りです。
試作1号よりOSB合板は強度があるので、軽量化しています。
最初に長穴加工を行います。
上部から25mmの位置に210mm幅の墨線を引きます。
210mm両端の点を10mmドリルで穴あけ加工。
なるべく真っ直ぐな穴加工したいのでドリルガイドを使用。
長穴の両端に穴加工が出来ました。
この穴をトリマーで繋げば長穴になります。
トリマーとトリマーテーブルで長穴加工
トリマーに10mmビットを取り付けます。
ベースプレートを取り外してトリマーテーブル(自作)に取り付け。
トリマービットを穴から穴まで切削すると長穴が簡単に加工出来ます。
テーブル脚板の軽量化
OSB合板は、構造用として使われる強度を持っています。
キャンプテーブルとしての使用では、結構な軽量化も可能です。
ジグソーを使ってカットしました。
入り組んだカットはジグソーが便利です。
ローテーブル天板の製作
ローテーブルの天板は、2枚を並べて天板とします。
奥行き300mmになる天板も分解すれば、150mm幅になります。
長さは、ザックや希望する大きさに合わせます。
テーブル脚の長穴に入る部分を加工します。
切り込み深さを15mmとし、1枚110mm残してカットします。
ココでもジグソーでラクラクカット。
カット下部分を長穴に合わせて丸く加工。
実際に、長穴に合わせて調整します。
組立時に手こずりません。
綺麗にガタも少なく加工が出来ました。
全体をサンドペーパー#100で整えます。
OSB合板はササクレが出やすい素材でもあります。ササクレは、木工用ボンドで固めてから研磨します。
木部撥水塗装
キャンプでは、水や雨などにさられる事があります。
そこで、OSB合板の風合いは残して防水・撥水はしたい所です。そこで、撥水性を高める木部保護塗料を塗装してカバーします。
木部の塗装の場合は2度塗り以上で仕上げるのが基本です。木部は塗装により水分で膨らみササクレや凹凸が出来ます。そのササクレなどを整えてから仕上げ塗装をします。
塗装のポイント
① 1回目の塗装で、目止めと下地処理
② 乾燥後、サンドペーパー#400程度で全体を整えます。
③ 上塗り・仕上げ塗装
ソロキャンプローテーブルの完成
全ての工程が完了し完成です。
シンプルな構成なので、破損も少ない丈夫な作りになっています。
画像では分かりづらいですが、脚の取付け角度は10度程度あります。
グラつきは、ほとんどありません。
キャンプグッズとしても合格かなと思います。
キャンプ風景に馴染むテーブルですね。
OSB合板の柄はキャンプによく合います。
製作を終えて
試作1号で使用感や強度も確かめてからの製作なので、安心して製作が出来ました。
100均木材の不安定感も無く、シッカリとしたテーブルです。
多少ラフに使っても、耐久性は十分かなと思います。次回のキャンプで活躍するアイテムに!
オススメグッズ
板の入り組んだカットはジグソーの出番です。
OSB合板の風合いを残した防水塗料
動画でもお楽しみください!