DIYレシピでご紹介した1800カフェテーブルの天板が反ってしまい補修が必要になりました。
SPF1×10材で製作した1800カフェテーブルの天板ですが、裏側に反り防止用のSPF1×4材を入れていますが太陽の当たり具合では厳しい様でした。
頑丈に作るには、天板下に木枠を組んで天板で支えるのではなく木枠を組んで支える方が強いなと思います。実際の販売されているテーブル天板は反り防止策として木枠やアリ溝加工がされていますね。
今回は、SPFワンバイ材で天板を組んで反りが出た場合の補修・矯正方法の一例をご紹介します。
DIYレシピ
テーブル天板補修の材料
- 25mm×40mm白木材 910mm4本
- M8鬼目ナット 8〜16個
- M8 40mm 8〜16本
テーブル天板補修の道具
- 丸のこ・丸のこガイド
- 電動ドリルスタンド
- 20mm・11.5mmドリル
- カンナ・ノミ
- のこぎり
- クランプ各種
- サンドペーパー
- 差し金・プロトラクター
- ブライワックス(ジャコビアン)
- 六角レンチ・ソケット
テーブル天板補修
今回の反り具合は900mm幅の天板中心で7mmの反りが発生していました。太陽がよく当たる場所だったこともありますが、事前の対処が必要でしたね。(反省)
今回は横方向の反りのみだったので、900mm幅の部分に反り抑え部材を取り付けて矯正します。
反り抑え部材の加工
反り抑え用の部材として用意したのが、白木材の25mm×40mmの部材です。
40mmの厚さで反りを押さえます。
テーブル天板の幅が900mmなので、反り抑え部材は850mmに4本切り揃えます。
反り抑え部材の墨付け
反り抑え部材の端は、椅子に座った時に掛らない様に30度の角度で隅切りします。
ポイント
プロトラクターがあれば、正確に任意の角度で隅切りが出来ますよ。
プロトラクターで両面に30度の墨線を引いたら、差し金で残り2面を墨線でつなぎます。
次にボルト穴を記していきます。
SPF1×10材4枚で天板を構成しているので、4枚の中心位置で固定できる様に印を付けます。
ポイント
反っている板を様子を見ながら少しずつ寄せていく矯正方法の場合、ビスよりボルトで締め付けるほうが良いです。
ボルト穴の加工
ボルト用の穴は太さを2段にします。ボルト穴部分は11.5mm、ボルト頭部分は20mmの太さで加工します。
使うボルトは引張り強さを考慮してM8 40mmを使います。
ボルト頭部分の穴はボルト頭の径ではなくて、M8用ソケットの外径であけます。
今回は20mmです。
ドリルの穴あけは自作したドリルスタンドで行います。
最初に20mmのドリルで15mmの深さで穴を4ヶ所あけます。
次に11.5mmのドリルで貫通させます。
メモ
ボルトの太さより1〜2mm太く穴を開ける事で、ボルト締め付け時の遊びを作ります。
角の隅切り加工
反り抑え部材の端を隅切して座った時に引っかからないようにします。
のこぎりのガイドは白木材を切った時の端材です。墨線に合せて端材をクランプで固定。
端材に沿ってのこぎりを運ぶと真っ直ぐに切れます。
大まかなカットが完了しました。
仕上げは、カンナで整えサンドペーパー#100、#240で全体を整えます。
反り抑え部材の加工完了
塗装はテーブル天板と同様のブライワックス(ジャコビアン)で塗装。
磨き上げて完成です。
反り抑え部材の取付
テーブルを裏返して、反り抑え部材を取り付けます。
取付位置は天板中心に2本と端に1本づつに配置します。
取付箇所の加工
取付には、SPF1×4材を切り取る必要があります。
部材幅に合せて幅25mmでのこぎりを使いカットします。
のこぎりでカットしたらノミを使って、不要部分を取り除き平らに。
今回は反り抑え部材1本に対して3ヶ所取り除きました。
左右同じ幅の位置で反り抑え部材を仮固定。
鬼目ナットの取付
鬼目ナット取り付け用の穴位置をマジックで記して行きます。
マッキーがギリギリ入りました。おかげで中心位置が出しやすかったですね。
11.5mmドリルで鬼目ナット用の穴をあけます。
ワンバイ材の板厚19mmに対して、13mmの鬼目ナットを取り付けます。穴の深さは14mmくらいに調整。
ドリルが貫通しないように注意して!
六角レンチで鬼目ナットを取り付けていきます。
鬼目ナットの取付が完了です。
反り抑え部材の取付完了
反り抑え部材の両端ボルトを様子を見ながら交互に締め付けて固定。
テーブル天板 反り矯正完了
テーブル天板の反りが矯正されました。
急激に矯正したので、天板が少し波打っていますが、落ち着くか様子を見て締め付け具合を調整します。
補修を終えて
テーブル天板は大きいサイズになると、シッカリと反り防止対策を行わないと環境によって使えなくなります。板厚が25mm以上あればアリ溝加工で反りを抑えられますが、板厚が薄い場合は、木枠を組むのが良いですね。
今回は反省も含めて矯正方法の記事を掲載しました。
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オススメグッズ
任意の角度で墨付けする道具です。
鬼目ナットがあれば、ボルト締めも可能です。