ヘリンボーン扉取付と細部仕上げ
製作完了したヘリンボーン扉に更に加工を加えて、取り付け〜貫抜取付、完成までを行っていきます。
建具枠の組み付け
今回は外壁でも使用するSPF1×6材で扉枠を製作しました。
この扉枠にヘリンボーン扉を取り付けるので、水平垂直確認はしっかりと行います。
水平器や差し金、コンベックス(メジャー)を使って枠の歪みを確認。
場合によっては調整用のベニア(3mm厚、4mm厚、5mm厚など)端材を差し込んで歪みを調整。
蝶番取り付けの準備
ヘリンボーン扉への蝶番取り付け面の強度を考えると固定強度が低いかなと。
そこで檜材30mm×9mmの角材を蝶番取り付け面に取り付ける事にしました。
丸ノコと丸ノコガイドで5mm彫り込みました。
仕上げはノミで面を整えます。
木工用ボンドを塗布して、ヒノキ角材をクランプで固定。
コーススレッド41mmを400mm間隔で固定。
今回は後から枠を新たに設置しましが、ヘリンボーン製作前に枠を組んだ方が楽かもです。
扉蝶番の取付と組付
蝶番を扉一枚に3ヶ所設置します。
蝶番を直接おいて墨線を引きます。調整出来る様に大きめに。
トリマーで深さ4mmを切削します。
ノミで4mmの深さを掘る方法もありますが、トリマーで深さのガイドにした方が楽ですね。
ざっくりこんな感じ。
トリマーで全部切削しても良いです。
今回の仕上げはノミです。
蝶番を置いてセンタードリルビットで中心に下穴を開けます。
センタードリルビットは皿取り加工された物を取り付ける時に有効です!
蝶番3個ともに2個のみビスで止めて、仮止め。
扉を枠に取り付けて、開閉確認。
問題がなければ、全てのビスを取り付けて固定します。
扉取り付け時は板材を扉の下に敷いて、高さを調整します。
今回は9mmの板材を敷いて扉の取り付け高さを出しました。
戸当たりは端材を活用して。
床の戸当たりはSPF1×4材で。
踏んだりする事があるので丈夫な方が良いかなと。
扉の取り付けが完了です。
丸棒貫抜の塗装と組付
ゴツさを出したくて丸棒貫抜と南京錠で戸締りする事にしました。
(どんどん重量が増している気が。。。蝶番大丈夫でしょうか。。)
油分を中性洗剤で落として、乾燥させた丸棒貫抜を『染めQ』で黒に塗装します。
少しでも剥がれない塗装だと、メタルプライマーに車用の油性塗料ですね。
当初は鉄を染めたい!と考えていました。
だから、『染めQ』というオチです。
一度では仕上がりません。都合、4回で仕上げました。
直ぐに塗装が剥がれる事は覚悟の上ですが、黒い方がカッコ良いかなと。
十分塗装が乾燥してから取り付けます。
いずれ、再塗装します。
『塗料剥がし』→『洗浄』→『メタルプライマー』→『つや消し黒』の手順です。
ヘリンボーンドア完成
重厚な雰囲気が出せました。
ヘリンボーンと無骨な丸棒貫抜は相性がいいですね。
開けた状態。
製作を終えて
ヘリンボーンの表現はDIYでも、とても人気がありますね。
手間は掛かりますが、今回の製作でコツが見つかったかなと思います。今回は基本的なデザインでしたが、もっと凝ったデザインも挑戦してみたいなと思います。
今回の製作では、端材を少なくと結構ギリギリの寸法で作りましたが、多少無駄を承知で作った方が仕上がりは良いような気も。。。
DIY工房を作ろう!
おすすめグッズ
蝶番の取り付けに。固定ビスセンター出しの必須アイテム
ドリルで真っ直ぐな穴をあける時に
ドアのロックとしてアンティーク感がある丸棒貫抜