今回初めて行った『出張tsukuroもっと』をご紹介します。
いつも当ブログを楽しんで頂いてる先輩ご夫婦より、『実家のお母様が洗濯物干しの時に使うウッドデッキを作って欲しい。』というご依頼を受けました。
『DIYの楽しさ広めたい!』と日頃からDIYの普及活動に勤しんでいる私は、このような依頼を通じて、さらにDIYを身近に感じてもらえればこれほど嬉しいことはない!
と思い、出張tsukuroもっとを行うことにしました。
ミニウッドデッキのご要望
先輩ご夫婦から、このようなご要望を受けました。
- お母様が高齢のため、掃き出し窓から安心して出られる安定したデッキが欲しい。
- メンテナンスは出来ないので、メンテナンスフリーにしたい。
ふむふむ。了解ですっ!
ミニウッドデッキの材料検討
ご要望にお応えするために大切なことは『材料選び』です。
- 安定感を出すためには重量がある方がいい
- メンテナンスフリーの木材を使う
- 地面は土間コンクリートなので束石無し
いろいろ検討した結果、高価ではありますが『イペ材』を使う事にしました。
高価な材料ですが、ささくれが起きないので素足でもケガをする事がほとんどありません。
安心して使ってもらえると思います。
イペ材(別名パオロペ)とは、ノウゼンカズラかの広葉樹で、ブラジルやペルーなどのアマゾン川流域に生息する強度と耐久性に優れたデッキ材です。
狂いが少なく、表面の割れにも強く樹液の染み出しもない最高級品の木材です。船の甲板に使われるくらいの耐候性があり、硬くて重いハードウッドです。
という事でいつもお世話になっているウッドデッキ材専門店『木工ランド』で購入!
ミニウッドデッキの材料
- イペ 90×90 1800mm 6本
- イペ 25×136 1800mm 20枚
- コーススレッド 65mm
ミニウッドデッキ製作の道具
- スライド丸ノコ・丸ノコ
- 水平器・メジャー・差し金
- クランプ各種
- インパクトドライバー・皿取り錐
- サンドペーパー#100
今回は先輩もお母様のためにお手伝いを申し出てくれました。
最初はどうかなぁ〜と思っていたのですが、大変な戦力になってくれました。
先輩の助っ人がなかったら終わらなかったですね。感謝です!
ミニウッドデッキ枠の製作
最初は、ベースとなるデッキの枠を切り出します。ハードウッドなので今回は『スライド丸ノコ』を使います。
正確に迅速に、そして安全に切り出す事ができます。(出張先でケガは禁物です!)
さすが、イペですね。この密度は凄いです。切り口もとても綺麗です。
両端を45度にカットしたデッキ材を2本並べていきます。
縦にも両端を45度にカットした材を並べ、固定していきます。
イペ材はとても硬い木材なので、そのままビス打ちしても入りません。
専用の皿取り錐(下穴ドリル)で皿部分も含めて開けてからビスを打ちます。
イペ材はちょっと油断すると、簡単にコーススレッドが折れてしまいます。
下穴をしっかり開けないとネジ切れるほど硬いのです。
ビス止めが終わり枠が出来たら、四角枠が直角になっているかを確認。
ウッドデッキの高さを決めます。
サッシからの段差をどうするかご主人と検討して、サッシ下すぐが安全かなということで高さが決まりました。
お母様にも確認してもらい『大丈夫よ。』の承諾をもらって作業再開です。
クランプで仮脚を固定して、水平器で水平を2方向確認します。
このとき、雨が溜まって脚を滑らせる事がないように、少しだけ前に傾斜させました。
足は90角のイペ材を使います。
スライド丸ノコの切削範囲ギリギリの太さです。三面を切りながらカットしていきます。
さすが!スライド丸ノコは正確にカットできますね。
当初のご要望より高さをつけたので、脚の長さが少し足りなくなりました。
強度を増すために、根太と横板を補強する形でカバーする事にしました。
計画変更はDIYに付き物ですが、ここは処理を悩みましたね…。
ともあれ、足の固定が完了です。その後の補強も検討しながら休憩に入りました。
今日の温度は38度以上。。。汗をかきすぎて、脱水症状になりそうな暑さです。
お母さんから冷えたお茶を頂き一休み。