小さい木材を加工する時に電動工具を使たい場面がありますね。でも、確実に固定できないと事故の原因になってしまいます。
ノコギリやヤスリでは時間かかるし。。
そんな時に役立つかもしれないのが今回の木製固定具です。(正式名があるのか。。ゴメンナサイ。)
特にトリマーとの相性が良いのですが、工夫すると他の電動工具でも使える物になるかなと思います。難しい加工ではないので作っておいて損はないですよ!更に製作費は1,500円位です!
DIYレシピ
木製固定具の材料
- 30mm角材 500mm×2本
- 30mm×15mm角材 300mm×2本
- M6ボルト300mm×2本
- M6蝶ナット、ナット等
木製固定具製作の道具
- トリマー用平行ガイド
- トリマー
- クランプ各種
- ドリルガイド
- ドライバードリル、7.5mmドリル
- 木工用ボンド
- マスキングテープ
- スパナ
材料の解説
今回は30mm厚の角材とその厚さ半分の30mm×15mm角材を使いました。
加工したい適正高さによって角材をチョイスされるのが良いと思います。
◯30mm角材は長さ500mmを2本
◯30mm×15mm角材は長さ300mmを2本
木製固定具の墨付け
固定具の上面はフラットにしたいので、30mm角材は片欠き加工を行います。
強度を考えて30mm角材の両端30mmの位置に幅30mm、深さ15mmです。
30mm角材は1本を30mm×15mm角材と接着します。
もう1本はスライドさせるので、片欠き加工の寸法を幅2mm、深さ1mm大きく加工します。
相欠き加工
片欠き加工の前に欠け防止としてマスキングテープを貼ります。
その場合は、先に四隅をトリマーを切削してからスタートする方法もあります。
片欠き加工の方法は色々ありますが、今回は最近製作したトリマー用平行ガイドを使います。
切削の幅に合わせて平行ガイドをセット。
平行ガイドがあると、治具のセットは1回で済みます。
1回の切削深さ5mmを3回で仕上げます。
固定側、スライド側ともに片欠き加工完了です。
締め付けボルト穴の加工
ボルト穴は貫通させます。
角材の端から縦横15mmの位置に。
ドリルガイドに大きめの7.5mmドリルを付けて4ヶ所穴をあけます。
全ての加工が完了です。
固定側の接着
固定側の30mm角材に30×15角材を接着します。
今回はキツめに片欠きしたので、当て木をしてハンマーで慎重に組みました。
直角度を確認。
なるべく直角に組めれば、スライド側の動きもスムーズです。
木製固定具の組付け
接着が完了したので組み付けていきます。
固定側に300mmボルトを入れて、ワッシャーとナットで締めます。
スライド側を取り付けて、蝶ナットを取り付けます。
固定側をスパナで締め付けます。
締めすぎると割れる事もあるので慎重に。
木製固定具の完成
木製固定具が完成しました。
上面はフラットになっているので、トリマー用拡張ベースプレートもスムーズに動きます。
木製固定具の使い方
トレイ加工で使い方を解説します。
加工する木材を木製固定具に挟み、蝶ナットを締め付けます。
加工する木材で固定できなくても、木製固定具をクランプで固定できます。
これで、小さい木材の加工も安全に出来ます。
ズレる事無く、加工が完了しました。
製作を終えて
今回の治具製作もとてもシンプルなものですが、意外と『チョットここが。。』と言う部分で使いたい物かなと思います。
なので、シンプルで精度が出ている方が重要かなと思います。
簡単な治具であれば端材も有効活用できますし、加工精度の練習にもなって便利。更に自分で作っているから改良も出来る!
ここが大きいかなと思います!
おすすめグッズ
正確な直角墨付けに便利なスコヤ
真っ直ぐな穴あけのドリルガイド