トリマー専用の平行ガイドは、暴れやすいトリマーを安全に希望通りの切削加工が出来る治具です。
今回は大きな幅の切削には向きませんが、ホゾ加工、相欠き加工などにも使えて使用範囲が広い治具です。製作費は2,000円程度で作れるので是非、製作して欲しい治具です。
DIYレシピ
トリマー平行ガイド製作の材料
- ヒノキ材 9mm厚×幅30 600mm 3本
- シナベニア 5.5mm厚 450×600 1枚(一部使用)
- M5ボルト 35mm 4本
- M5蝶ナット、ワッシャー
トリマー平行ガイド製作の道具
- コンベックス、差し金など
- 丸のこ
- 丸鋸ガイド(自作)
- ドリルガイド
- ドリル 5mm、11.5mm
- 木工用ボンド
材料選定の概要
今回の材料選定では、フェンスであり骨組みともなる主材を狂いが少ないと思われるヒノキ工作材を活用しました。
フェンスがシッカリしていれば、ベースはシナベニア5.5mm厚でも十分な耐久性が得られます。
フェンス(骨組み)の切り出し
フエンスの長さは2種類です。
ガイドとなる長手とガイドをつなぐ短手です。実際に使いたい加工寸法に合わせて変更して下さい。
今回は長手方向を450mmとしました。
加工可能長さは約300mmです。
短手方向は(トリマーベースプレート+フェンス幅30mm×2)以上の長さで決めます。
加工横幅を決定する長さですが、広くしすぎるとトリマーが落ちてしまいます。トリマー現物に合わせて決定します。
私のトリマーの場合、ベースプレート幅が90mmですので加工最大幅は50mm程度だと思います。
実際に広すぎる加工幅をトリマーでやるより丸鋸を使った方が早いと思います。
ガイドベースの切り出し
ガイドベースの長さは長手フェンス長さと同じ450mmとします。
幅は(ベースプレート側約45mm+フェンス幅30mm+クランプ固定幅30mm)が基本となります。
自作丸鋸ガイドやフェンス(真っ直ぐな木材)などでカットして行きます。
ガイドベースとフェンスの接合
クランプ固定側幅を30mmに設定したので、加工側から測りフェンス取り付け位置を決めます。
30mm位置に隅線を2枚ともに引きます。
フェンス接着側に木工用ボンドをまんべんなく塗布。
ガイド側にはみ出たら、綺麗に拭き取りましょう。
接着後はクランプで圧着して反りが出ない様に。
メモ
今回は木工用ボンドのみで固定しました。
小ビスなどで裏から追加固定しても良いです。
フェンスをつなぐ加工
フェンスと接続側をつなぐボルト穴は4ヶ所ともに正確な位置にします。
今回は、縦横15mmの位置にしました。
全ての接続点が同じになる様に。
ドリルガイドなどを使い、ボルトと同径の穴をあけます。今回はM6用6mmドリルです。
斜めの穴になると正確に平行にならないので注意!
ボルトの頭が皿タイプであれば、裏から皿取り加工して終わりです。
今回使うボルト頭がボタンタイプだったので裏から幅11.5mm、深さ3mmの穴をあけました。

すると、裏からセンター位置が正確にわかります。
ボタンボルト頭が埋まる幅11.5mmで裏から3mm彫ります。
ドリルガイドにストッパーが付いている場合は、3mmで止まる様にセットします。
ストッパーで止まり3mmの深さに。
ボルトを入れてみると、ちゃんとボルトが収まります。
平行ガイドの仮組みと確認
ココまで出来上がったので、仮組みをします。
実際に動かしてみて引っ掛かりが無いか確認します。
理想はスムーズに動く様に。
実際に任意の位置で止めて、左右端が同寸法になっているか確認します。
この寸法がズレていたら。。。作り直しです。
ガイドベース部の加工
最後にガイド側ベースをトリマーで切削して実際の幅にします。
加工端は欠けない様にマスキングテープを貼ります。
今回は6mmビット用で製作しました。
加工時にトリマーがフェンスから離れたり、斜めに浮かしたりならない様に注意。