トリマーはテンプレートを使う事で、様々な木組み加工を可能にします。
テンプレートは、木組み用から飾り用など市販もされていますが、そこはDIYをモットーとする「tsukuroもっと」です。
今回はアラレ組み用のテンプレートも自作してしまいましょう!
DIYレシピ
テンプレートの材料
- シナベニア合板:900mm×300mm(9mm厚)
テンプレート製作の道具
- 丸ノコ&丸ノコ定規(orスライド丸ノコ)
- 差し金
- シャーペン
- サンドペーパー#240
- 木工用ボンド
アラレ組みテンプレートの構想・採寸
最初にどの様な寸法で作るかを考えます。
ビットからテンプレートガイド(ダブテールガイド)まで2mmあるので、同じ幅のテンプレと言う訳にはいきません。
今回は、10mm間隔の「アラレ組み」小物用テンプレートを作成します。
短冊状にカットしたシナベニアを貼り付ける形にするため、6mm幅と14mm幅にします。
●テンプレート幅6mm+テンプレートガイド幅4mm(右側2mm+左側2mm)=10mm
●テンプレート幅14mm-テンプレートガイド幅4mm(右側2mm+左側2mm)=10mm
テンプレート部材の切り出し
テンプレートは2種類の長さで構成します。
元々のシナベニアの幅(300mm)をそのまま活かし、75mmと100mmを切り出します。
75mmから14mm幅を7本、100mmから6mm幅を8本切り出します。
切り出す長さ | |
75mm | 14mm幅…7本 |
100mm | 6mm幅…8本 |
切り出しが完了しました。
テンプレート用なので、なるべく正確な寸法で仕上がるよう、切り出したら長さをチェックします。
並べるとこんな感じです。
テンプレート部材の組み立て
組み立ては木工用ボンドで接着します。
このテンプレートは水平と幅が重要なので、ズレないように慎重に組み立てます。
乾燥中にズレが生じないようにするため、ベニア板に挟んで乾燥を待ちます。
テンプレート台の製作
切り出したシナベニアの残りを使って、テンプレート台を作ります。
幅はテンプレートと同じ146mmとしました。
木工用ボンドで接着します。
接着後、差し金で直角を確認して微調整します。
テンプレートで試し切削
完成したテンプレートで試し切削します。
テンプレート台を敷いて、テンプレートをクランプで曲がらないように固定します。
テンプレートを下から見た状態。
トリマーにテンプレートガイド(ダブテールガイド)が装着されている事を忘れずに確認!
装着を忘れると、せっかく作ったテンプレートが切削されてしまいます。
切削する板の後ろに『捨て板』を挟みます。
テンプレートの位置は、捨て板の半分位見える位置に合わせます。
切削前のテンプレートと、切削材料の固定はこんな感じです。
ビットは、テンプレートの板厚を足した切削長さに調整します。
切削開始!
きっちり10mm幅の切削が出来ました!
もう一つ切削すると『アラレ組み』が出来ます。
まとめ
アラレ組みは、木箱製作によく使われる木組みです。アラレ組のテンプレートを使用する際も、実際はそれを使いこなすためにコツを習得する必要があります。
テンプレートがあるから簡単に作成できる…ということではなく、テンプレを使いこなして初めて道具が活かされます。
テンプレートのコツを習得するまでの試行錯誤もDIYとしての楽しみだと思います。是非トライしてみてください。
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