木箱製作の木組みでメジャーな「あられ組み」ですが、綺麗な仕上がりには技術が必要です。
その「あられ組み」を簡単に加工できるのがトリマーを活用した加工法です。
今回は以前製作したトリマーテーブルに組み替えるあられ組み用治具の製作法と使い方をご紹介します。
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DIYレシピ
トリマーテーブル用あられ組み治具の材料
- シナベニア4mm厚 300mm×130mm
- 板材 長さ300mm
- 角材 130mm
- 角材 10mm角 50mm
- 端材 支え材として
トリマーテーブル用あられ組み治具製作の道具
使用するトリマーテーブルについて
今回使うトリマーテーブルは、作業台に取り付けて使うコンパクトタイプです。
製作するあられ組みフェンスはトリマーテーブルの幅に合わせて製作します。
あられ組みフェンス部材カット
あられ組みフェンスは加工時に前後に動かして製作します。
トリマーテーブル幅と同寸法だとスムーズに動きません。
今回はトリマーテーブル幅+0.5mmでカットしました。
あられ組みフェンス材料について
基準寸法は整数で表示しています。
- フェンスベース材(シナベニア4mm) 加工板厚を多く取れる様に薄い4mmを選択しました。
- フェンス材(赤松板材) フェンス材は歪み反りがあると正確な加工が出来ません。曲がり反りが無い板材を使いましょう。
- 両サイドガイド材(端材) スライド時に引っかかりが無い様に反り曲がりが無い物を。
- あられガイド(角材) あられ加工幅より1mmほど細い工作材
カットしたフェンス部材をトリマーテーブルに置いて、適度な段差(スムーズに動かす為)が出ているか確認します。
フェンスベース材にフェンス材を接着します。
加工側に50mmとしました。
スコヤなどを使い、直角を保持して木工ボンドを固めます。
端材を活用してフェンス裏側に支えを接着します。
トリマーテーブルに乗せて、テーブルとの直角を出します。
両サイドにガイド材を接着します。
ボンドが固まったらスムーズにスライドするか確認します。
滑り具合が足りない場合は、ブライワックスやロウなどを両サイドガイド材内側に塗布します。
あられ組み加工部の製作
今回のあられ組み加工幅は10mmにしました。
トリマーに10mmビットを装着。
ビット高さは、加工する板材厚さ+5mm程度に設定。
フェンスにビットが半分以上埋まるまで彫り込みます。
加工したビット溝から10mmの位置に9mm角材を接着します。
9mm角材の直角も厳密に!
ボンドが固まればあられ組み用フェンスが完成です。
次ページで使い方をご紹介します。