ホームセンターで買えるステンレス板を駆使して作品を作る金属加工も面白いDIYです。
ステンレスなどの金属板はベンダーなどの専用曲げ器具を使って曲げます。
でも、DIYで購入するには高価ですし曲げたい長さや幅にも制限があります。様々なサイズを揃えるとなると更に費用がかかります。
そこで今回はステンレス板を自在に手曲げする方法をご紹介します!
ステンレス板を手曲げするコツと手順
今回の曲げ加工はステンレス(SUS430) 0.5mm厚を対象としています。
0.5mm以上の厚さは手曲げ困難です。
ステンレス手曲げ前の準備
ステンレスの曲げ加工で考慮する必要があるのは、寸法を外寸若しくは内寸を意識する事です。
墨付けして曲げると板厚によって寸法誤差が発生します。
失敗しない寸法の考え方
重なる箱型を組み合わせる場合は一番内側になる加工品を製作して、その加工品の外寸に被さる加工品の内寸にする事です。
設計段階で内寸・外寸を意識すると「寸法違い」を防ぐ事が出来ます。
ステンレス板のケガキ
寸法の割り出しが出来たら、ケガキを行います。
ケガキに必要な道具は、けがき針と鉄製の物差しです。
ケガキも木工と同じ様に正確な寸法取りを行います。
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寸法通りにカットするコツ 寸法ズレしない墨付け・カットの基本ルール
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ステンレス板のカット
ステンレス板のカットでは手切りだと金切りハサミが必要です。
ケガキと刃先に集中して慎重にカット。
このタイプの金切りハサミは、刃全体をケガキに合わせると真っ直ぐ切りやすいタイプです。
金切り鋏の場合、返しが出来ます。
手曲げの前に修正します。
ステンレス板カット後の整形
カットした後は、板金ハンマーなどで返しを押さえます。
角の返し部分のみを叩いて。
平らな鉄(万力やアンビル)があると修正が早いです。
叩きすぎると伸びてしまうので注意です。
【参考】
傷が付きにくい木槌
ステンレス板手曲げに使う道具
ステンレスの曲げ加工で直角を出すのは鉄製25mmアングル材です。
ホームセンターで購入しカットした物です。
何種類か長さを持っていると便利です。
箱型で曲げる場合は、曲げる長さの−1~2mmの長さのアングル材が便利です。
後、アングル材を強く挟む鉄製Cクランプを使います。