レザークラフトを初めて3作目の製作記です。レザークラフトは、数多くの手順を丁寧に作業する事で満足出来る作品になります。
今回のナタ用革シースは試作1号を経て、改善した作品です。
元々ナタに付いていた木製のシースはゴツくて持ち歩くには邪魔でした。そこで、キャンプにも持ち歩けるカッコいい革シースを製作したいと考えました。
レザークラフトにも慣れていない中でしたが、作りたい気持ちは人一倍。
そこで、試作1号で経験した事などを活かして製作したナタ用革シースの製作をご紹介します。
Handmadeレシピ
ナタ革シースの材料
- 本革素材300mm×300mm 1.3mm厚程度
- バネホック(中)1個
- Dカンフック
ナタ革シースの道具
レザークラフトの道具はセット工具をメインで使いました。
レザークラフト工具紹介記事も参照して下さい。
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試作1号の説明
試作1号は、キャンプに行く前日に急遽製作した革シースです。
粗さはある物の使い勝手自体は満足していました。
しかし、ザックに差し込むと落ちそうになる状態。
ボタンホックで辛うじて止まっている状態なので、ホックが外れて落ちると危険な状態になります。
そこで、改善バージョンの製作となりました。
革シースの素材
革シースの素材は本皮300×300サイズを近所の手芸店で購入しました。
厚手の硬い革が向いてると思いましたが、ヌメ革のみで着色も必要となるとハードルが高い。。
そこで、多少柔らかいですが1.3mm程度の濃茶素材をチョイスしました。
腕が上がれば、まとめ買いして沢山作りたい所ですね。
革の床面を磨く
レザークラフトの最初の作業は床面の磨きです。
床面やコバを仕上げる『トコノール』や『トコクリア』とガラス板を使って床面(革の裏側)の毛羽立ちを抑える為に下処理します。
床面(革の裏側)に指で適量のトコクリアを塗り、ガラス板でシゴク様に磨いて行きます。
※トコクリアが革表面に付かない様に。
外周部分まで伸ばさない様にすれば表面がトコクリアで汚れません。
型紙の製作
トコクリアが乾くまでの時間で、革シースの型紙を製作します。
普通のコピー用紙でも良いですが、寸法が解りやすいので方眼紙を使っています。
前回の試作1号の改善点を考慮して、シース本体のサイズを決めました。
ナタは刃厚もあるので、8mm幅程大きめの型紙にします。
型紙の作り方は色んな方法があります。
今回はラフな型紙製作です。(汗)
片面分のシース型を裏表で使い回す乱暴な方法ですね。。
型紙はこれだけです。
はい。
革シース型紙を写す
型紙を革の表面に乗せて移して行きます。
ズレない様に文鎮などの重しを使い、丸キリや鉛筆などで型紙を写します。
1枚取れたら、裏返しして同じ様に。
型紙1枚で両面分を写すと言う荒業?ですが。
合理的な感じもします。はい。
革シース本体の裁断
革の裁断は、革包丁や大きめのカッターを使います。
革包丁の裁断はレザークラフト感がありますが、慣れも必要です。
今回は安全をみて、普段使い慣れているカッターで裁断しました。(笑)
直線は大きいカッターで。曲線はフツーのカッターを使います。
キツイ曲線の場合はデザインナイフが良いですね。
型紙から革シース本体の裁断が完了しました。
各パーツの裁断
次に残りの革素材から抜け防止用のバネホックを取り付けるベルト(20mm×110mm)と落下防止用のベルト(15mm×100mm)を裁断します。
こちらは取り付けるバネホックやフックのサイズを元に決めます。
バネホックを取り付けるベルトの先端は丸くカットします。
フリーハンドでは難しいので、R定規を使います。
20mm幅なので、R20の曲線でキレイな丸に。
銀ペンを使いケガキました。
丸キリなどでも良いですが、カットする時の視認性は銀ペンですね。
丸くフリーハンドで切る技術に不安があるので、細かく押切りします。
革包丁でケガキに沿ってカット。
銀ペンのラインギリギリに細かくカットして行くと綺麗に仕上がります。
後はヤスリで丸く成形して完了です。