ウッドデッキはDIYの中で、とても大掛かりで達成感のある作品です。
最近はメンテナンスフリーの樹脂製デッキ材や高価なアイアンウッドでウッドデッキを製作する事もありますが、レッドシダーや無垢デッキ材で製作した場合は、定期的なメンテナンスが必要です。
そのメンテナンスの中で一番大変な作業が「塗り替え作業」です。塗装は大体半年〜1年で劣化し、放置すると白華現象が発生して、行く行くは朽ちてしまいます。
注意ポイント
丹精込めて製作したウッドデッキがダメにならないように、定期的な塗り替えを行いましょう。
今回はウッドデッキの塗り替え方法をご紹介します。
ウッドデッキ塗り替え
ウッドデッキメンテナンスの材料
- ガードラックpro(マホガニー)※お好みの色で
- ペイントうすめ液(塗料用シンナー)
ウッドデッキメンテナンスの道具
- 刷毛(大)80mm、(中)50mm
- ベンダー両面タイプ
- さげつ(塗料を入れるバケツ)
- 布ヤスリ#100
- カンナ
- ダスター(お掃除用)
- 軍手orゴム手袋
塗料と注意点
屋外用の塗料も油性と水性がありますが、ウッドデッキなどの塗り替えには油性がオススメです。
油性塗料には下記のような特徴があります。
- 匂いがキツイ
- 刷毛を洗うのにシンナーが必要(面倒)
上記のような作業上のデメリットはありますが、浸透性と塗膜の耐久性では油性が有利です。
塗料メーカーからたくさんの種類が出ていますが、その中でも「ガードラックPro」はオススメです。
<ウッドデッキ用(ガードラック)塗料の注意点>
- 顔料が沈殿して分離しているため、必ず撹拌してから使用します。
- サラサラした塗料でとても垂れやすいので、汚れ防止に新聞紙やブルーシートで養生しましょう。
- 手の保護は染みやすい軍手よりゴム手袋の方が良いです。
- 塗布すると言うよりは「浸透させる」塗り方のため、かなり塗料を消費します。多めに準備しましょう。
<塗装後の処理>
- 刷毛の洗浄は塗料用シンナーを使います。(「うすめ液」と言う商品名で販売されています。)
- 1日で終わらず翌日に持ち越す場合は、残った塗料を缶に戻し、刷毛を洗わずにさげつに水を入れてその中で保管します。翌日は水を捨てて塗料を入れれば再開できます。
ウッドデッキメンテナンス方法
木部塗り替え方法
広い面は大きな刷毛でバンバン塗装します。
板と板の間の塗装は、ベンダーの両面タイプが便利です。
両面タイプは上下を同時に塗装でき、時間短縮にも大きく貢献します。
使用方法は、ベンダーに垂れない程度の塗料を含ませます。
板の間を滑らせるだけで塗装完了です。
デッキ材反りの処理
屋外の厳しい環境にさらされると、木材には「反り」が発生します。
反りがひどい場合はカンナで修正をします。
カンナで反りを処理しました。
劣化した箇所の処理
劣化した箇所には、布ヤスリ#100がオススメです。
1枚を縦に半分に切って三つ折りにすると、ちょうど良い手のひらサイズになります。
削りが弱くなったら面を変えて使います。
布やすりで表面の劣化した塗装を軽く取ります。
やすりがけが終わったら、ダスターで削りカスを除去します。
ダスターはDIYで持っているとちょっとしたお掃除に便利なアイテムです。
カンナ処理と劣化した箇所も塗替え、塗装完了です。
劣化していたウッドデッキもリフレッシュしました。
ウッドデッキを長く持たせるコツ
無垢材のウッドデッキは定期的なメンテナンスが必要ですが、無垢材ならではの風合いがあります。さらに、ウッドデッキの作りかえや増築もDIYで可能です。
無垢のウッドデッキを長く持たせるポイントは、「風通しの良い乾燥する場所に作る事」と「定期的なメンテナンス」です。
<無垢材ウッドデッキの重要ポイント>
- 無垢材の大敵は「水分」です。水が付かないようにウッドデッキの下を土間コンクリートにするか、砕石などで水はけの良い環境を作りましょう。
- デッキ材に「白華現象」が出たら塗り替えのタイミングです。放置せず補修と塗り替えを行いましょう。
メモ
白華(はっか)現象とは、ウッドデッキの表面が白くなる現象です。
上記の点を留意すればウッドデッキを長く楽しむ事ができます。
メンテナンスは面倒と思われがちですが、丹精込めて製作したものだからこそ愛情を持って大切にしていきたいですよね。
メンテナンスも含め、無垢材のウッドデッキライフを楽しんでみませんか?
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