DIYで使われる木部塗料は多種多様。
室内で使う木製品や家具に限定してもホームセンターに行くと沢山あって困ります。
希望する仕上げ方によって塗料を選択するのですが、何を選択すれば。。。となってしまいます。
そこで、室内用木部塗料の解説と塗装法をご紹介します。
木部塗料の解説と塗装法
木部塗装には『油性塗料』と『水性塗料』があります。
木部塗装にどちらが向いているというより、どの様な風合いを表現したいかで使い分けると良いでしょう。
油性系木部塗料
油性塗料は『オイルフィニッシュ系』と『ワックス系』が今の主流です。
以前はステイン系塗料で色付けを行い、ウレタンニスで仕上げる塗装法が主流でしたが、2種類の塗装を掛ける手間や乾燥時間の長さからDIYには不向きかなと思います。
高級感の表現 ワトコオイル
亜麻仁油を主成分とした自然由来の油性塗料です。
実際の木の色味を表現した色合いで、着色ではなく補色する事で木目を活かした透明感のある仕上がりになります。高級家具の仕上げ材としても使われています。
・完全乾燥 24時間以上
刷毛の洗浄には『塗料用シンナー うすめ液』を使います。洗浄後の溶剤処理が必要です。
塗装前に缶をよく撹拌し、刷毛を使って塗布します。
サラサラした塗料なので垂れない様に注意します。
1時間ほど乾燥させたら、2度目を塗布。
2度目の塗布の後にスチールウールやサンドペーパー#400程度で丁寧に研磨していきます。(湿式研磨)
湿式研磨が完了したら、余分なオイルをウエスで拭き取り乾燥させます。
24時間ほど乾燥させてから、ウエスで全体を拭き取ります。
仕上がりの印象は全体に明るめで上品な半ツヤが出て高級家具の様な質感が出ます。
キッチリとした家具を作る時や入り組んだ角の多い作品や木箱などに向いています。
注意ポイント
乾燥しても、1週間ほどは匂いが出ます。
匂いが苦手な方は匂いが抜けてから使用してください。
ビンテージ感のブライワックス
蜜ロウとカルナウバロウという自然素材が主成分のワックスです。
塗るだけで使い古した深い色合いのビンテージ感を演出できるのでDIY愛好家にも人気のアイテムです。
・完全乾燥 24時間以上
ブライワックスの塗布はウエスを使って塗り込んでいきます。
塗布後、24時間程度でウエスで余分なワックスを拭き取り塗布完了です。
ブライワックスは気温20度以下で固まります。
ドライヤーなどで温めて液体化させた方が塗りやすくなります。
乾燥後はそのままだとマットな仕上がりに。
ウエスで磨くと少しツヤが出ます。
ジャコビアン色など濃いブライワックスを使うと、くぼみ等は濃く残るのでビンテージ感の演出には最適です。
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