DIYでは、道具の手入れも必須作業です。
特に刃物は切れない状態で使っているとケガの元になります。
切れ味が悪くなったからと言って買い換えるのもナンセンス。
そこは男の嗜みとして一つ一つ丁寧に研ぎ、大切に使い続けましょう。
といわけで、今回は刃物のメンテナンス方法をご紹介します。
カンナメンテナンス
カンナとノミは切れ味が勝負です。本来は、使った後に必ず刃研ぎを行います。
しかしDIYの後、毎回メンテナンスまで手が回らないのが現状です。
定期的に刃研ぎのメンテナンスを行いましょう。
カンナの刃の取り外し
カンナは、本体の後ろを金づちで叩いて刃を外します。
左がカンナ刃、右が裏金です。今回はカンナ刃を研ぎます。
今回使う砥石は、「荒研ぎ用」と「仕上げ用」が一体になっているタイプです。
価格は1,500円前後です。
砥石の番手は、通常であれば#240と#1000があれば十分です。
(高級包丁やプロ仕様では#3000番手もあります。)
カンナ刃のあら研ぎ
刃を研ぐ前に、砥石にたっぷり水分を含ませてから研ぎ始めます。
刃を研ぐ時のポイントは、刃の角度を維持しながら砥石全体を使って研ぐこと。
慣れるまではゆっくり研ぎます。
注意ポイント
刃を立てすぎると、砥石を削ってしまいます。刃を寝かせすぎると、刃は研げません。角度が大事です!
刃がしっかり研げると、刃の裏側に刃先が薄く裏返った「返し」ができます。(指先に軽い引っ掛かりを感じます。)
最後に刃の裏側を研ぎ、返しを取ります。
カンナ刃の仕上げ
次に#1000番で同様に研いで完了です。
刃が研げたかを確認する方法は、爪に刃を立てて引っかれば完了です。(ケガには注意してください。)
ノミ刃のメンテナンス
ノミの刃を研ぐときは、指で刃を抑えるようにして研ぐと上手に研げます。
あとはカンナ刃と同じ処理を行います。
砥石のメンテナンス
砥石を長く使っていると、砥石の表面が波打ってきます。
包丁研ぎではここまでなりませんが、ハサミやノミなどを研いでいると波打ちしやすくなります。
そんなときにオススメなのが、砥石を平面に戻す「修正砥石」です。
いろんなタイプがありますが、今回は#240のあら研ぎ修正用を使います。
修正砥石を使う場合も、使用前に十分に水を含ませます。
静かに全体を滑らせるようにして削ります。(力を入れずに滑らせるように。)
変に力が入るとさらに歪むので気をつけましょう。
面を真っすぐにする事ができました。砥石も使用後は、修正砥石で面を整えて保管する事をオススメします。
まとめ
DIYの道具の種類は多岐に渡りますが、日々のDIYライフを楽しむために定期的なメンテナンスは欠かせません。「使おうと思ったら動かない、錆びている…」では、せっかくの休日が修理で楽しめないなんて事も。さらに、無理やり使うと大ケガにも繋がります。
カンナもノミもDIYレベルのメンテンナンス法のご紹介でしたが、極めようとすると『天然砥石』を使って、カンナ刃が砥石に張り付くまで仕上げたり。この世界はとても奥が深いです。
DIYレベルのメンテナンスだけでも刃物は常に切れる状態にしておく事が大切です。「切れない包丁は危険」と言うのと同じです。日々のメンテナンスを心掛けましょう。
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