直線に切る丸のこ定規はありますが、細切りが出来る丸のこ定規が欲しいと思い製作しました。
細く製材するのはテーブルソーを使うのがセオリーかなと思いますが。
しかし、丸のこ刃が上向きなので苦手です。。
DIYerとしては。。。ですが、苦手なものは苦手なのです。
そこで、丸のこ定規として同じ幅でカットできる丸のこ定規を考えました。
要するに、テーブルソーを裏返しにして定規化すれば良いんですよね。
と言うことで細切り可能な丸のこガイドの製作記です!
DIYレシピ
細切り丸のこ定規の材料
- ベニア合板 9mm厚 600×900
- 棚柱 900mm
- トラスビス 10mm
- 端材 角材350mm程度、400mm程度
- 鬼目ナット M6×10mm 6個
- M6六角ボルト 30mm 2本
- チェンジノブM6用 2個
細切り丸のこ定規製作の道具
- 丸のこ・丸のこガイド
- 差し金、メジャー
- ドリルガイド、ドリル6mm、9mm
- インパクトドライバー
- センタードリルビット
- ジグソー、のこぎり
- 木工用ボンド
- サンドペーパー#240
細切りが出来る丸のこ定規は、2枚の板を重ねた形で構成しています。
上部が通常の丸のこ定規です。下部はテーブルソーで言うフェンスの役目を果たします。
丸のこ定規上部本体の製作
まずは、丸のこ定規本体上部から製作していきます。使うのメイン材料は、9mm厚のベニア合板と可動棚で使う棚柱です。
棚柱は、製品として真っ直ぐなので定規のガイドとして最適です。
ベニア合板上部本体は上部250mm、下部350mmでカットしたものをベースに加工します。
残りの部材を本体下部のフェンス部材にします。
ベニア合板のカットは直線切りのみの機能を持った丸のこガイドです。
メモ
今まで使ってきた丸のこガイドは4mmシナベニア合板製です。2年の使用でだいぶ疲れてきたかなと。今回の製作でレギュラーからバックアップに。お疲れ様でした!
残ったベニア材から幅200mmの丸のこ定規下部部材を切り出します。
丸のこフェンス取付
丸のこ定規本体上部部材として切り出したベニア合板の直角を再確認。
ちゃんと直角が出ていたら、端から130mmの位置で棚柱を固定していきます。
注意ポイント
丸のこ定規で一番キモとなる部分が、丸のこ定規下部面と棚柱が直角になっているかです。ここは厳密に確認して!
棚柱は皿取り加工されていますが、皿ビスを使うと下穴がズレていた場合に引っ張られてしまいます。
センタードリルビットを使いますが、念のためにトラスビスを使いました。
棚柱の固定が完了しました。
もう一度、直角のチェックです。
棚柱の固定が完了した。
棚柱をガイドとして、余分なベニアをカットします。
カット完了。
この幅が実用する丸のこ定規の幅です。
スライドボルトホール加工
丸のこ定規上部に本体下部をスライド調整させるためのスライドボルトホールを加工します。
棚柱をガイドとして、差し金の20mmから80mmまでをスライドボルトホールに。
20mmと80mmの位置で6mmドリルで穴をあけます。
ドリル穴の上端と下端を線で結んでカットする墨線にします。
板材をガイドとして固定し、ジグソーでカット。
棚柱にジグソーが当たる場所は、のこぎりでカットします。
裏からカットすればジグソーでもカット出来ました。後で気付きました。。
スライドボルトホールの間を軽量化としてジグソーで穴加工をしました。
ポイント
今回はジグソーで加工しましたが、一旦棚柱を外してトリマーで加工しても良いですね。
トリマーの方が楽だなと思いましたが、直角出しした棚柱を外すのが嫌だったのです。。
持ち手の製作と取付
丸のこ定規に持ち手を付けました。材料は余った端材の有効活用です。
直角ガイド取付
丸のこ定規本体上部は通常の直線を切る丸のこ定規としても使えますので、直角出し用の角材を取り付けました。
丸のこ定規本体上部の加工が完了しました。
これだけでも十分、丸のこ定規として使えます。
丸のこ定規下部本体の製作
20mm幅にカットしたベニア合板を本体上部に合せて、ボルト穴位置をマーキング。
そのマーキングした点を目安に鬼目ナット取付位置を決めます。
様々な幅に対応させたいので、上下3ヶ所づつ鬼目ナットを取付ける事にしました。
印をした3ヶ所に9mmドリルで下穴をあけます。
正確な穴あけにはドリルガイドが便利ですね!
開けた9mmの穴に六角レンチでM6鬼目ナットをねじ込みます。
重くはなりますが。。。
ここはデザイン的に揃えたいなとフェンス板の外側を本体上部と合せた角度でカット。
丸のこ定規本体下部も完成です。
スライドボルト(チェンジノブ)取付
スライドボルトはM6 30mmにチェンジノブを付けて使用します。
写真は35mmボルトですが、長すぎたので30mmに変更しました。
ボルトやナットをノブに差し込んで、付属の青い蓋を付ければ完成の便利グッズです。
上下の部材をボルトで固定して、丸のこ定規の完成です。
細切り丸のこ定規の使い方
スライドボルトをスライドさせて必要な幅にフェンスを合せます。
カットする部材をフェンスに合せて、丸のこでカットすれば同じ幅でカット部材が量産出来ます!
製作を終えて
通常の丸のこ定規では同じ幅で量産するには手間が掛かりますが、このフェンス付き丸のこ定規でカットすれば量産できます。
板幅と板厚によっては不安定になるので、安定させる板材を使って安定させる予定です。
使っていく中で改良点が出れば、追記していきます!
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オススメグッズ
ボルトを手で締めれる便利グッズ
任意の角度で穴を手軽に開けられるドリルガイド。インパクトドライバーや電動ドリルも接続可能!
ブレードが入る穴を開ければ、希望するカットが手軽に出来るジグソー
関連動画
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