キッチン用品の中であったらオシャレだなと思うのが、包丁スタンドですね。
包丁スタンドの形は差し込むボックスタイプが多いですが、包丁を差し込む穴を洗えないなど衛生面が気になります。(奥様が。)
そこで、今回はオープンなデザインで衛生的にも安全そうなタイプをDIYしようと思います。
材料は木目の綺麗な木材を。。と言いたい所ですがSPFなどの端材を有効活用します。
DIYレシピ
包丁スタンドの材料
- SPF1×6材 250mm程度
- 10×25白木角材 600mm程度
- 5mm厚角材 40mm程度
- SPF1×1材 210mm程度
包丁スタンド製作の道具
- 丸のこ・丸のこ定規 orスライド丸のこ
- メジャー・差し金
- カンナ・ノミ・のこぎり
- サンドペーパー#100、#240
- 木工用ボンド
- クランプ各種
- ワトコオイル(ダークウォルナット)
今回の包丁スタンドは、180mm牛刀、三徳包丁、ペティナイフの3本を収納するサイズにしました。お持ちの包丁サイズを参考に。
立板の加工
メインの材料はSPF材と白木角材です。
木目の綺麗な材料があれば綺麗な家具調になりますが、今回はコスト重視で。
包丁スタンドの縦板はSPF1×6材を斜めにカットして効率的に左右分2枚製作します。
カットは丸ノコと丸ノコ定規です。角度は記録忘れてしまいましたが、包丁スタンド前面は斜めにして背面は直角です。
カットした縦板を2枚重ねて、段差を削ります。
多分、ノコ刃厚分の誤差ですね。
修正作業はカンナ台にクランプで固定すると、削ることに集中できます。
ポイント
2枚を揃えて同じ形にする時のカンナ掛けは、カンナが斜めにならないように注意しながら削ります。
形を揃えた縦板材を重ねて、サイズカットしていきます。
今回は、底面長さを80mmにしました。
安定感と邪魔にならないサイズとしてはいいサイズかなと思います。
使っている包丁が180mmの牛刀なので、高さ200mmに設定。
200mm以上の包丁の場合は底面長さも長くしたほうが安定しますね。
横幅を決めて横部材の長さを決める
今回、3本の包丁を立てます。その幅+余裕で、包丁スタンドの内寸を170mmにしました。
包丁を差す部分の部材は25mm×10mmの白木角材を2本、5mmの間隔を開けて取り付けます。
メモ
縦板下背面角にも補強用の角材を入れます。こちらは内寸+板厚2枚で208mmです。
包丁を差す部分の角材部分と補強用角材用欠き加工の墨線を引きます。
ポイント
なるべく接合した時の隙間を減らしたいので、気持ち小さめに採寸してノミで調整します。
作業台に部材をシッカリと固定して胴付きのこぎりで墨線内側でカットしていきます。
上面と下面を交互に確認しながら、力を入れず引く力のみでカットすると曲がらずに綺麗にカット出来ます!
背面角のSPF1×1材が入る場所も同様に。
何本か切り込みを入れた不要部分をノミやノコで取り除いていきます。
注意ポイント
ノミは使用する前に良く研いであるかを確認しましょう!切れないノミは材料を荒らしてしまいますよ!
不要部分の取り除きが完了しました。
この段階で、仮組みしてはめ込みの硬さを調整します。
包丁差し部材の加工
包丁スタンドの上部、包丁を差す部分の角材は両端下部を隅切したデザインにします。
ここは完全なデザインで機能的には関係ありません。
こちらも作業台にシッカリと固定し、切るラインに合せて角材を固定。固定した角材に沿わせながら切ると綺麗にカット出来ます。
包丁スタンドの組み立て
角部材の加工が完了したので、木工用ボンドで組み立てていきます。差し金等で直角や垂直をシッカリ確認。
縦板と底角の補強用角材が固まってから、包丁を差す部分を組み立てます。
25×10の角材に19mm幅にカットした5mm厚の角材を縦板と重なる位置に接着。
組み立てたら塗装できない幅なので、この段階で角材が重なる部分を塗装します。
今回の塗料はワトコオイルのダークウォルナットにしました。
高級家具の仕上材ですが、天然由来の亜麻仁油が原料なのでキッチン系にも安心ですね。
塗装完了。
この状態で乾燥させて磨きまで仕上げます。
内側の塗装仕上げが完了したら、木工用ボンドで接着。
こちらも固まるまで待ちます。
縦板に上部部材を組付けていきます。
キツめに加工したので、当て木を置いて金槌で少しずつ様子を見ながら組んで行きます!
注意ポイント
キツ過ぎる場合は、一度外してノミで調整して組み上げます。無理をすると縦板が割れてしまいます。慎重に。
無事に組み上げ完了です。
5mm厚の角材と縦板が直線になるように微調整して完了です。
ここから、根気のいる作業です。
各合わせ目が揃うようにカンナとサンドペーパーで整えます。
ワトコオイル塗装
各部の調整が完了したので、削り粉を取り除き塗装を掛けます。
1回目は軽くワトコオイルで色付け。
2度目は、多めに付けてスチールウールで磨きます。(湿式研磨)
乾燥したら、ウエスで磨き上げて完成です!
包丁スタンドの完成
包丁スタンドが完成したので早速、包丁を差して撮影!
綺麗めと言うよりは荒々しい感じですが、満足の出来です。
抜き差し、使用感は良好!
安定感もバッチリです!
製作を終えて
久しぶりのキッチン用品DIYでしたが、いつか作りたいなと思っていたので満足ですね。綺麗めに作る場合は木材を家具用のチークやウォルナットで作ると綺麗な木目が楽しめますね。
ワイルド感はこちらの方が上かなと思います。道具は最小限ですが、木の組み合わせを綺麗に合せるための作業は丁寧に行う必要があります。丁寧に作った作品は愛着も湧きますし。
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