フリーハンドで真っ直ぐな穴をあけるのは至難の技です。
真っ直ぐにあけているつもりでも、ドリルが曲がってしまいます。ボール盤やドリルガイドを使えば精度高く真っ直ぐな穴をあけれますが、出費も必要です。
そこで、ボール盤もドリルガイドも使わないで、端材で簡単な治具を作り真っ直ぐな穴をあける方法をご紹介します。
ボール盤もドリルガイドも要らない⁉ 真っ直ぐに穴をあけるテクニック
簡単に真っ直ぐな穴をあける方法は、簡単な治具を製作し手順を守れば比較的簡単にあけられます。
それ以上だと難しくなります。
簡単ドリル治具の製作
ドリル治具で使う材料はDIYの中で余った角材です。
出来れば、R面取りされていな角材がベストです。大きさはあける穴の大きさに合わせて数種類持つと便利です。
今回製作した治具では30mm×40mmの角材を使いました。一般的にはこの大きさで十分対応できると思います。
治具製作で重要なのは直角が出ている事です。
角材自体の直角とカット面の直角が出ていればOKです。
特にコレでないとと言う長さはありません。
使い勝手を考えて、5cmと8cmの長さの角材を切り出します。
ノコギリ治具でも良いですが、正確なカットが出来る丸鋸やスライド丸鋸があればベストです。
切り出した角材。
念の為、再度直角度をチェック。
その中でも1番精度が出ている面の組み合わせを確認して接合面を決めます。
木工用ボンドで接着し、直角・垂直をチェック。
これで治具は完成です。簡単♬
真っ直ぐに穴をあける手順
真っ直ぐに穴をあける手順は以下の通りです。
- 穴をあけたい裏表面に同じ墨付けをする。
- センターポンチで印を付ける。
- ドリル治具を使い、裏表面に下穴を半分づつあける。
- 同様にドリル治具を使い、裏表面からドリルで半分づつあける。
表と裏に中心点を墨付け
手順例としてSPF2×4材の横幅89mmの穴をあけます。
表面と裏面の同じ寸法に墨付けをします。
この墨付けが間違っているとそもそもです。。。
センターポンチでズレ防止
必須ではありませんが、ドリルの位置ズレ防止にセンターポンチで印を付けます。
特に硬い木の場合、ドリルの先端がズレる事があります。
ドリル治具で下穴をあける
下穴ドリルを穴をあけるポイントに当てて真っ直ぐに立てます。
そこにドリル治具を当てて、真っすぐのガイドに。
下穴ドリルを真っ直ぐSPF材の横幅半分まであけます。
同様に裏面からもあけます。
ドリルで穴をあける
下穴ドリルであけた穴に木工用ドリルの先端を差し込みます。
ドリル治具を添えて、下穴と同様に半分づつあけます。
金属用ドリルでは正確に行きません。
ココでのポイントは、下穴ドリルで先にあけた下穴をガイドとして木工用ドリルが導かれると言う事です。
半分の深さまで穴あけ完了です。
裏面も同様に穴あけ。
真っ直ぐな穴の完成
裏面の穴あけで貫通したら、軽くドリルを通します。
意外と簡単に穴あけできる事に驚きますよ!
まとめ
この方法は特に特別な方法ではなくて、とてもメジャーな方法です。
大きな穴や長い穴あけでは使えませんがDIYでの家具製作などでは十分に使えるテクニックです。
ボール盤もドリルガイドも使わずに出来るので費用もほぼ0円です。(下穴ドリルや木工ドリルは必要ですが。。)
是非、試してみて下さい!
オススメグッズ
テーパー状の下穴ドリルはオールマイティーに使えます!
木工用ドリルは先端が錐になっているタイプを選びましょう。
更に精度を高めたい場合は高価ですがボール盤です。