ホームセンターには沢山の種類の木材が売られています。代表的なのはSPF材やホワイトウッド、檜材、杉材などです。
沢山ありすぎて何を選んで良いのか分からなくなる事もあると思います。
木材を選ぶポイントは大きく分けて
⑴屋外で使うもの
⑵屋内で使うもの
の2種類です。
そして、DIYにおいては値段とサイズも重要なポイントですね。
あくまで趣味のDIYですから大工さんの様に詳しくなる必要もありません。
屋外に向く木材
屋外は紫外線や雨風など厳しい環境での耐候性が重要です。
反りや曲がりも発生しやすい環境なので、木材としての強さも必要となります。
アイアンウッドと言われるウリンやイペは専門店でしか入手困難でとても高価です。
加工のしやすさとコストの面から考えると「ウエスタンレッドシダー」や「SPF ACQ材(高耐久防腐注入材)」が一番オススメです。
それらの木材に浸透性の防腐塗料を施す事で、耐久性を高めることができます。
ウエスタンレッドシダー
優れた耐候性、加工のしやすさも抜群で、バランスのとれた木材です。
ウッドデッキや屋外作品に最適です。
防腐剤入りの塗料を塗る事で、耐久性を大幅に持たせる事ができます。
ウッドデッキを製作する場合は、サイズの豊富な専門店での購入がオススメです。
▼ウエスタンレッドシダー製作例
SPF (ACQ材)
ウッドデッキ以外で屋外家具などを作る場合はDIYの定番木材のSPF材もオススメです。
加工性の良さと圧倒的な低コストでDIYに向いた木材です。
※写真は通常のSPF材です。
屋外で使う場合は、SPF ACQ材(高耐久防腐注入材)やウッドデッキなどで使われる防腐剤入り塗料を塗布する事で耐久性を向上させる事ができます。
AQC材とは?
ヒ素やクロム化合物を含まない、JISおよびJAS規格の安全な防腐・防虫剤です。
木材に塗布するのではなく加圧注入するため、木材部に浸透し防腐・防虫効果が長持ちします。
薬剤が固着すると揮発や流出がなく汚染の心配もないので人にも安全です。
▼SPF材製作例
屋外に向いている木材でも定期的なメンテナンス(防腐剤入り塗料の再塗装)は必要です。
木材の表面が白くなったら(白華現象)サンドペーパーで表面を研磨して再塗装を行います。
室内に向く木材
屋内での使用では特に制約はありません。
製作する作品に合わせて、木目が綺麗なパイン材や桐材、檜材など多種多様な木材が楽しめます。
ホームセンターで販売されている集成材は「造作用集成材」と呼ばれるもので、テーブルや机などの天板や棚板に最適な製品です。
室内物ならパイン集成材、MDF、SPF材などがオススメです。
- パイン集成材
- 桐集成材
- MDF
- 工作用木材
- SPF材
集成材やMDFなどは「加工のしやすさ」が特徴です。
棚を製作する場合は、乗せる物の重量を考慮して板の厚さを考えます。
通常の棚であれば19mm程度、机の天板であれば30mm以上あれば大丈夫です。
パイン集成材
パイン集成材はホームセンターで比較的簡単に入手できます。
木に粘りがあり、木目もキレイで傷や凹みの修復が簡単な材料です。
経年変化であめ色に変化するのが特徴です。(カントリー系の作品に最適。)
【デメリット】
加工もしやすく、家具やフローリング素材としても多く使われていますが、膨張や収縮しやすいのため、常に日光に当たる場所に使用するのは不向きです。
▼パイン集成材製作例
桐集成材
桐と言えば高級家具「桐タンス」が有名ですが、桐集成材は室内のDIYによく使われる木材です。
100円ショップのセリアで販売されている木材は、実は「桐」です。
桐集成材は軽くて加工がしやすく、DIY初心者の方も扱いやすい木材です。
耐重性に欠けるため、雑貨や天板製作などに用いると良いでしょう。
関連記事:桐集成材
MDF
MDFとは、木材を繊維状にほぐし、接着剤などを配合してボードに成型した「繊維板」の一種です。
製品としてのバラツキがなく、曲りや反りはほとんど発生しません。
簡単な木箱や小物を作る時には最適です。
【デメリット】
水や湿気に弱く、表面処理を行わないとカビやすい特徴があります。
▼MDF製作例
関連記事:ベニア・合板記事一覧
工作用木材
工作用木材は、DIY作品の補助材として使用します。
使い方は様々で、ダボの穴埋め用や電動工具の補助材、棚の転倒防止用などいろんな用途で活躍します。
価格も安価でたくさんの種類や形があります。
▼工作用木材の使用例
DIYレシピ:工作材記事一覧
様々な木材をご紹介しましたが、初めてDIYに最適な木材は?