35mm程度の穴あけだと、ホルソーボアビット等で穴あけ加工が出来ます。
しかし、板厚が厚く垂直に開けたい場合にはトリマーを使えると便利です。
トリマーで穴あけをする場合は専用のサークルカット治具が必要です。
市販でもありますが、ベニア合板やアガチス材などの端材を使って制作してみようと思います。
更に使い方もご紹介します!
サークルカットプレートの材料
- ベニア合板 5mm
- アガチス材 15mm×10mm
- 端材
- 五寸釘
- 鬼目ナットM4 10mm
サークルカットプレート製作の道具
- 丸のこ・スライド丸のこ
- ドリルガイド
- インパクトドライバー
- 皿取錐・ホルソーボアビット
- ドリル 5.2mm、3.8mm
- デイスクグラインダー
- サンドペーパー #240、#80
- 木工用ボンド
- ブライワックス(ラスティックパイン)
ベースプレートの製作
5mmのベニア合板をベースプレートとして制作します。
トリマーのベースプレートの大きさを元に90mm幅×長さ200mmの大きさに決定。
あけたい穴の大きさでベースプレートの長さを決めましょう。
今回は、最大200mm程度まで対応できる大きさです。
端材を活用して製作をする時は、差し金などで直角を確認しながら。
トリマーのベースプレートをガイドとして、固定用ビス穴位置とビット用穴位置を線引します。
トリマービット用の穴あけ
固定用ビス穴は、3.8mmドリルで4箇所穴あけします。
ビット用の穴はホルソーボアビット35mmであけます。
ベースプレートの整形
固定用ビス穴は、引っかりが無い様に皿取錐で皿取り加工しておきます。
ベースプレートの先端は斜めにカットします。
ここはデザインなので機能とは関係ありませんよ。
ここで仮組みして、収まり具合を確認。
どんな感じでセンターピンを調整しようかな〜と。
出来れば、色んな大きさの穴をフレキシブルにあけたいですね。
センターピンの製作
センターピンの部材を何にしようかと、部材箱をガサゴソ。
五寸釘を発見!太さも丁度よいので決定。
30mmの長さでディスクグラインダーを使いカットします。
金切り鋸でもカットできますが、ディスクグラインダーの方が楽チンです!
ディスクグラインダーでのカットは、火花が自分に来ないように。
保護メガネも着用しましょう。
木屑などに引火しないように周辺も注意して。
センターピンの切り出しが完了。先端は丸く削ってスムーズに入る様に。削りバリも処理。
センターピンは、トリマーを回す軸になるので木製より金属製がいいかなと思います。
センターピン調整機構の製作
センターピンはスライド式にするので、ベースプレートに切り込みを入れます。
ピンの太さが5.2mmなので5.3〜5.4mmの太さで。
スライド丸ノコで切り込みを入れて、ノミやヤスリで整形します。
注意ポイント
スライド丸ノコでこの様な作業は危険です!
ジグソーを使って加工する方が良いですよ。
センターピンを固定する部材はアガチス材 15mm×10mmを使いました。
ドリル経は5.2mmを使いました。
少しキツめですが、固定には丁度よいです。
センターピンは垂直にならないと行けないので、ドリルガイドを使って正確に。
正確に穴あけ完了。今回は接着剤等で固定していません。
使う中で必要があれば固定します。
センターピンガイドを置いて、サイドは同じアガチス材で押さえます。
サイド固定用のアガチス材は木工用ボンドを付けてから固定位置の微調整を行いました。
センターピンガイドをスライドさせてスムーズに動くか確認してサイド固定用アガチス材の位置決めを行います。
センターピンガイドの上部おさえは、10mm厚の端材を活用。
木工用ボンドで固定してスムーズに動くことを確認。
5.5mmの下穴をあけて、鬼目ナットM4 10mmを差し込み固定ビス用にしました。
固定ビスは、丁度よい物がなかったのでM4 15mm皿ビスで間に合わせ。。
出来ればビス頭が大きいタイプに後日変更します。
組み立て加工が完了。
サークルカット治具の裏側はこんな感じです。
サークルカット治具の完成
全体的にサンドペーパーでスベスベに。
仕上げはブライワックスのラスティックパインで塗装しました。
塗装が目的では無くて、滑りやすくするためです。
機能面と道具としてのデザインがまぁまぁ出来たかなと思います。満足!
サークルカット治具が出来上がりましたので、次ページで早速使ってみようと思います。