ガーデンDIYを始めると挑戦したい作業がブロック積みやレンガ積みです。
しかし、ケッコウな上級DIYです。ブロック積みは下準備と綿密な寸法計画が必要です。
まずはブロックの基礎知識を頭に入れて、寸法を割り出し水平を正確に取り、決められた高さに積んでいきます。
一つ一つの作業を確実に行う事で職人さんに近い(あくまで近い)仕上がりにする事が出来ます。
ブロックの基礎知識
ホームセンターで購入できるブロックはJIS規格によりサイズが決まっています。(特殊なブロックや洋物ブロックもあります。)ブロック積みはブロックのサイズを知る事からスタートします。
ブロックの種類
ブロックは基本4種類の形状があります。
基本型、基本形隅型:鉄筋をブロック両端に刺せる様に凹みがあります。隅型は製作物両端に使います。
横型、横隅型:鉄筋を横に入れる箇所で使うブロックです。横隅型は製作物両端用です。
更に重さで2種類。
軽量ブロック:高さが低く(2段積み程度)で荷重が掛からない製作物の場合
重量ブロック:高さがあり、荷重が掛かる場合。
ブロックのサイズ
ブロックのサイズは基本的に高さ190mmは同じです。
厚さは4種類(100、120、150、190mm)。長さは2種類(190、390mm)があります。
ホームセンターでは厚さ100mm、長さ190、390mmが常時販売されています。
その他のサイズは注文もしくは専門店で購入するケースが多いです。
ブロックの高さ
・190mmにモルタル10mmで仕上がり200mm。
ブロックの長さ
・190mm+モルタル10mmで200mm。
・390mm+モルタル10mmで仕上がり400mm。
という寸法で製作物の仕上がり高さ、長さを割り出します。
ブロックの基礎構造
ブロックの基礎形状と構造は設置する場所の状況と積む高さによって変わります。
I型:平坦な地面で仕上がり高さ1,000mm以下の場合
逆T型:軟弱な地盤で仕上がり高さ1,200mmの場合
L型:傾斜した地面の倒壊防止する場合の基礎形状。土の重さで外側に倒れるのを防止。
※耐震上の規制で地面から1,200mm以下にしなければならない都道府県もあります。
高さの設計は注意しましょう。
ブロックの基本構造
ブロックを積む際の構造は基本的に高さに関係なく、同じ構造の繰り返しで積んでいきます。
縦の鉄筋も横の鉄筋もブロック2個おきに入れていきます。
モルタルの充填は、鉄筋が入る場所と縦横のブロック同士を繋げる箇所のみです。
途中のブロックの穴にはモルタルを入れません。
鉄筋は荷重が掛からなく2段くらいの場合は鉄筋太さ10mm(D10)でも大丈夫ですが、なるべく鉄筋太さ13mm(D13)を使いましょう。
縦鉄筋と横鉄筋が交わる箇所は結束針金で固定します。
まとめ
ブロック積みの基本的な考え方は倒壊しない丈夫なブロックを積む事です。
その為に必要な構造、サイズを知る事がブロック積みの大変重要なポイントです。
このポイントさえ理解出来れば、後は積み方を覚えるだけです。
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