テーブル天板を製作する時に、必要となるのが天板の大きさをカバーするクランプです。
天板用クランプには「板同士を横から圧着する」「平らに接合する」の2つの役目が必要です。
そこで、その2つの役割を兼ねる木製バークランプを製作しました。
製作はとても簡単なので是非、チャレンジしてみてください!
YouTubeにて製作動画を配信中!
DIYレシピ
木製バークランプの材料
- 45×15角材 1830mm 4本
- 45×9角材 600mm 3本
- ユニクロW3/8 150mmボルト&ナット 4セット
- 10mm丸棒
- 楔用角材(楔形にカット)
木製バークランプ製作の道具
- ノコギリ・ノコギリガイド
- スコヤ、コンベックス
- 木工用ボンド
- 工作クランプ
- 電動ドライバー・10mmドリル
- プラスチックハンマー
- アサリ無しノコギリ
- カンナ
木製バークランプの材料解説
バークランプ製作材料で一番肝になるのが、本体用角材の精度です。
この角材が曲がっていたら使い物にならないですね。
購入時には真っ直ぐな材料を厳選して使います。
更に横方向の剛性が必要なので幅は45mm以上が望ましいと思います。
間に挟む工作材は、ボルトの太さ以上であれば大丈夫ですが、ワッシャーがシッカリ掛かる必要があります。
締め込むボルトの軸径と同じ厚みが理想です。
今回はインチサイズを使いましたが、ミリ規格でも大丈夫です。
十分な長さがある物をチョイスします。
W3/8とは
日本でよく使うボルトサイズはM4などの『M』ミリ表示ですが、W3/8などはインチ表示のボルトです。ホームセンターでも購入可能です。
バークランプ部材のカット
今回は天板幅600mmサイズ以内用として製作しました。
本体長さを750mmに設定。
天板幅1000mmの場合は1100mm以上で製作します。
カットしたパーツです。
サンドイッチする角材の長さは同サイズでも問題ありません。
今後、作る可能性がある天板幅の邪魔にならない様に固定できればOKです。
クランプの内側になる部分とサンドイッチする工作材は先に面取りしておきます。
木製バークランプの組み立て
今回のサンドイッチする工作材の配置例です。
中央は強度的にも長めのサイズを配置して、途中は強度と製作サイズを想定して配置。
今回のバークランプでは、300mm幅、400mm幅、500mm幅、600mm幅に対応。
木工ボンドで片側に接着していきます。
ボンドが乾いたら、本体角材を接着して、クランプで圧着。
この時に歪み等も矯正します。
工作用クランプはこの様な固定に便利ですね。
バークランプの面を整える
ボンドが固まったら、平面修正を行います。
出来れば作業台などにシッカリ固定して作業します。
直角が歪まない様に気をつけて。
全てのパーツ面が同一になる様に。
整形完了。
全ての面も多めに面取りします。
補強用丸棒を挿す
ボンドだけでは強度的に不安です。
そこで、丸棒を貫通させて強度UPを図りました。
10mmの貫通穴です。
10mm丸棒を叩き込み。
あさり無しノコギリで余分な部分をカット。
ボルトを入れてセットする
ボルトを差し込んで。
反対側にワッシャーとナットを入れます。
木製バークランプの完成です。
圧着用クサビも製作しておきます。
木製バークランプの使い方
最初に板材を接着。
木製バークランプで挟みます。
軽くナットを締めます。
クサビを四箇所打って横方向を締めます。
最後にナットを締め込んで平らに矯正します。
後は一晩、ボンドを固めて完成です。
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製作を終えて
今回は2set製作しましたが、天板長さが150cmの場合は3set。
180cmサイズでは4setあると確実に固定できます。
必要に応じて安価に製作できるのでオススメのバークランプです!
オススメグッズ
工作物の確実な固定・圧着に工作クランプはオススメです!