トリマーテーブルは、DIYにハマってくると欲しくなる大工道具です。
しかし市販のテーブルは高価なのでとても手が出ません。
トリマーは治具を駆使すれば同等の仕上がりになりますが、DIY製作の効率化と正確さを考えてトリマーテーブルを自作する事にしました。
今回は、大きさ600×350mmの脚なし基本作業タイプの作り方をご紹介します。
【追記】2019.10.16 集塵BOX製作を追加しました。
DIYレシピ
トリマーテーブルの材料
- シナベニア(9mm厚):600×450mm…2枚
- ベニア合板(12mm厚):600×450mm…2枚
- SPF2×2材:900mm…1本
- ヒノキ棒:15×10×600mm…1本
- コーススレッド(スリムタイプ):16mm、32mm
- ステンレス直尺:2枚
※シナベニアとベニア合板は、曲がりや反りの無い部材を選んで下さい。
トリマーテーブル製作の道具
- 丸ノコ
- トリマー
- ジグソー
- グラインダー
- ドライバードリル
- インパクトドライバー
- 木工用ボアビット30mm
- 5mmドリル 皿取錐(さらとりきり)
- 差し金、メジャー
- 接着剤:木工用ボンド、ボンドG17
- クランプ各種
- カンナ(細部の寸法微調整で使います。)
- 金ヤスリ
- ノミ各種
- サンドペーパー#240
- ロウソク
トリマーテーブル図面の作成
今回はテーブルの製作なので、寸法の精度が必要になります。
図面上である程度使用する場面を考えながら検討します。
使っているCADソフトは、フリーソフトの「jw-cad」です。
フリーソフトですが、高機能なCADソフトです。
トリマーテーブル本体は、シナベニア9mm厚(上)とベニア合板12mm厚(下)を組合せて製作します。
トリマーテーブル(上部)の製作
まずは、シナベニアの縦寸法を350mm幅にカットします。
自作丸ノコガイドを使って真っ直ぐカットします。
トリマー取付位置は作業スペースを確保するため、シナベニアの中心から少し後ろにします。
前から50mm下がった所の対角線上にトリマーを取り付けます。
トリマービット用の穴は「木工用ボアビット30mm」を使い、一気に開けます。
木工用ボアビットは六角タイプなので、インパクトドライバーに装着して使います。
真っ直ぐに掘り込んで行きます。
結構、抵抗なくスムーズに掘れます。
30mmの穴が開きました。
捨て板を下に敷く事を忘れずに!
トリマーテーブル(下部)の製作
ベニア合板から350×250mmを2枚、100×70mmを1枚、100×130mmを1枚切り出します。
上記の画像を参考に、トリマーテーブル上部の部材(シナベニア9mm厚)に、ベニア合板300×250mmを木工用ボンドで接着しクランプで圧着します。
テーブル上部の部材に正確に重なるよう注意しましょう。
その他のベニア合板もクランプで圧着したら、コーススレッド16mmで固定していきます。
トリマーテーブル裏の製作
トリマーテーブルはクランプで固定して使用します。
そのためには立ち上がりが欲しいので、テーブルの裏に脚を付けます。
脚はSPF2×2材(900mm)を使用し、そこから600mmを1本、150mmを2本切り出します。
木工用ボンドで接着し、クランプで固定します。
位置がズレないよう確実に圧着させます。
さらにテーブル自体の強度をアップさせるため、脚同士をベニア合板で固定していきます。
もう1枚のベニア合板(600×450mm)から、350×150mmを2枚切り出します。
それらを同じくボンドとクランプで圧着したら、コーススレッド32mmで固定します。
このとき、ビス頭が出ないように皿取錐(さらとりきり)を使って皿取り加工を行い、固定します。
※別作品の画像ですが、皿取り加工を行うと下記のような状態になります。
トリマー取付部分の製作
トリマーのベースプレートを本体から外し、穴の位置に印を付けます。
その印の部分に、5mmのドリルでビス用の穴を開けます。
インパクトドライバーに皿取錐(さらとりきり)を取り付け、皿取り加工を行います。(こちらもビス頭が飛び出ないように処理を行います。)
皿取り加工が完了しました。
ビス頭がしっかり収まるか、ビスを入れて確認をしましょう。
トリマーテーブル本体の大まかな製作が完了しました。
本体基本部分の加工・組立が完了しました。
次は加工精度を上げるレール等の加工をしていきます。