トリマーでトレイなどを製作すると、トレイの大きさがトリマー付属のベースプレートの範囲になってしまいます。
それでは大きなトレイ製作が出来ないのでトリマー用の大きなベースプレートを製作しました。ベースプレートの大きさが自由になると、ある程度大きな加工も可能になります。
そんなに難しくなく、材料費も2,000円程度なので是非、参考に作ってみて下さい!
アクリル板の穴あけ注意点も記載してます!
DIYレシピ
トリマー拡張ベースプレートの材料
- 透明アクリル板 3mm厚 320mm×180mm
- アルミアングル材 650mm以上
- M4皿ビス、ナット、ワッシャー
トリマー拡張ベースプレート製作の道具
- ドリルガイド
- ドリル 2.5mm、4mm
- センタードリルビット
- ボアビット25mm
- 皿取りカッター
- カッターナイフ
- マジック、差し金、コンベックス
- 両面テープ(仮止め用)
- センターポンチ
材料の選定
今回は透明アクリル板3mm厚を使いました。大きさは希望に近いサイズをそのまま使う方が楽です。
強度を考えると5mm厚がベストだと思いますが、加工が大変になるので3mm厚のチョイスです。補強はアルミアングル材を使いましたが、アクリル角材を4本位接着する方法でも有効だと思います。
トリマー取り付け穴の墨付け
今回は購入したアクリル板の大きさをそのまま使います。
なので、トリマー取り付け用のボルト穴あけから作業がスタートします。まずは、アクリル板の中心にトリマーを取り付けたいので長いアングル材などで対角線を引き中心点を出します。
その方が跡が付かなくて良いですよ!
トリマーからホルダーごと外し、使用感をイメージして取り付け位置を割り出します。
ホルダー・ベースプレートに対してビット位置が中心の機種(ほとんどの機種がそうだと思います。)の場合はベースプレートの状態で位置出しが出来ます。
ベースプレートを外し、マジックで輪郭を引きます。
トリマー取り付け穴のアクリル板加工
安定した固定には、取り付けボルトのセンター出しが重要です。
M4ボルト径と同じ径のセンタードリルビットを選びます。
標準ベースプレートの皿取り加工面を上にして、取り付け位置でクランプ固定。
センタードリルビットで下穴をあけます。
下穴があいたら、ボルトを差し込んで位置を固定します。
同様に下穴あけてボルトを入れてを繰り返します。
下穴をあける時はドリルの回転を低速で作業しましょう。
高速で穴をあけるとアクリルが溶けたり、割れたりします。
一旦冷ましてからユックリ削りましょう!
下穴があけ終わったら、皿取りカッターで皿取り加工を行います。
この時もなるべく低速で削る様に加工します。
皿取りの深さは、ボルトの頭が表面より少し下がる位置まで。
トリマービット穴の加工
ビット穴の加工は、最初に2.5mm程度の下穴を少しあけます。
先にあけた中心点の穴にドリルビット25mmのセンター(軸)を差し込んで回転させます。
なるべく真っ直ぐあけたいのでドリルガイドを使うほうが良いです。
大きい面の切削なので、更にユックリと。
ねじれ防止補強製作
今回はアルミアングル材を補強材にしました。
拡張ベースプレートの長手方向の長さ320mmにカットします。
ねじれ防止アングル材の取り付け
このタイミングでアクリル板の保護シートを剥がします。
アングル材の仮止めに仮止め用両面テープを使います。
両面テープをアングル材取付面に貼ります。
はみ出した両面テープをカットします。
今回はアングル材を端から10mmの位置で取り付けました。
取り付け位置は任意ですが、トリマー取り付け時に干渉しない位置に。
アングル材はM4皿ビス(ボルト)×10~15mmで固定します。
均等に取り付け位置を決めてセンターポンチで位置決め。
メモ
センターポンチとは、金属製の棒状で先端が尖っている工具です。
金属加工ではドリルの先端が安定する様に点の傷を付け、ドリルの先端を合わせる事で安定した穴あけが出来ます。
4mmドリルでセンターポンチ位置に穴をあけます。
この時もアクリル板にドリルが到達したら、ユックリと回転速度を落として切削します。
皿取りカッターで皿取り加工を行います。
M4ビス(ボルト)を締め付けて固定します。
締めすぎない様に。
カッター刃の側面を使って、角を面取りします。
トリマー拡張ベースの完成
標準のベースプレートを外して、今回製作した拡張ベースプレートに取り付けます。
これで加工範囲が格段に広くなりました。
トリマー拡張ベースの使い方
拡張ベースプレートを使うと広い平面切削が可能です。
透明アクリル板なので、加工状況もよく見えます。画像の様に固定具があると更に使いやすくなりますね。
固定具製作記事は次回UPします!
熱い皿や鍋などを置ける鍋敷き大きめのコースターなどの製作でも活躍しますね!
製作を終えて
拡張ベースプレートの製作はそんなに難しい加工ではありません。ただし、アクリル板の穴あけや取り扱いに注意しましょう。アクリルに無理な力や摩擦熱が上がると割れたり溶けたりします。
そうすると補修や処理が大変になりますし、仕上がりも良くありません。低速で切削すれば上手くいくと思いますので焦らず作業しましょう。
オススメグッズ
皿加工ビス穴のセンター合わせが楽に出来ます!