大規模なウッドデッキ製作や、同じ寸法の木材を大量にカットするときなどに大活躍する「スライド丸ノコ」をご紹介します。
DIYは「丸ノコ」と「丸ノコ定規」を使ってカットするのが基本ですが、同じ材料を同じ長さに大量カットをする場合は、スライド丸ノコがあると時間短縮と作業効率が上がります。
通常の板切断の他、使い方次第ではウッドデッキの柱に使う90mm角材も切断可能です。
スライド丸ノコは高価な電動工具ですが、低価格のものよりもある程度信頼できるメーカーで、相応の価格のものが失敗しないと思います。
スライド丸のこの価格
付加機能により価格は変動しますが、基本機能が充実したタイプでは価格は35,000円前後です。
画像は「(旧)日立工機製卓上スライド丸ノコ」で、AC100V刃径190mm、左斜傾+複合切断が可能なタイプです。
スライド丸のこの基本機能
標準のチップソー(刃)は、190mm刃厚2.0mm、歯数72Pです。
丸のこの刃を変えることで金属の切断も可能です。
直線カット
すランド丸のこを正しく使うコツは、ガイドとなる本体ベースに木材をシッカリと抑えることです。
長物のカットの際は付属の木材押さえ(バイス)で固定して、カット中に木材が浮かないようにします。
傾斜カット
ターンテーブルを回して、刃の角度を調整します。
木材をガイドに押し付け、バイスで固定し切断します。
矢印に角度を合わせると、任意の角度でカットできます。
刃の斜傾はロックピンを解除して、メモリを見ながら角度を合わせロックボルトを締め付け固定します。
刃に抵抗感を感じたら、刃に負担をかけないよう数回に分けてカットします。
ウッドデッキの束柱で使用する角材も、カット面を変えることでカットすることができます。
複合切断
複合切断は、ターンテーブルと刃の斜傾機能を組み合わせて行います。
例えば、ターンテーブルを15度に合わせて…
刃の斜傾を30度に合わせます。
あとは確実に角度調整のロックがされている事を確認して、切断します。
すると、15度かつ30度の複合切断が可能です。
DIYの家具製作では直線カットが多いと思いますが、脚を斜め前にするときには便利な機能です。
切断深さ調整
木材に溝を掘る場合に便利なのが「深さ調整機能」です。
蝶ネジを前後させて、丸ノコの刃の下限位置を決めます。
後は切り出しながらスライドさせると溝彫り(相欠き継ぎ加工)が完成します。
まずは端材を使って、切り込む深さを確かめながら調整ボルトの位置を決めます。
深さが決まったら何本も切削します。
溝掘りが完了したら、金づちや手で不要な部分を取り除きます。
最後にノミで表面をならして、相欠き継ぎ加工の完了です。
集塵機能
大量に切断すると、周りが木くずだらけになってしまいます。
そこで、「ダストバック機能」があると作業後の掃除がとても楽です。
ダストバックを取り付けた状態です。ダストパックがいっぱいになる前に木くずを捨てましょう。
捨てる際は、ダストバック下のチャックを開けて捨てます。
サポートローラー
スライド丸ノコと同時に揃えたいのが、長い材の切断時に木材を支えるサポートローラーです。
価格は3,500円前後です。
サポートローラーのダイヤルを回して高さを調整します。
まとめ
DIY上級者の方にオススメしたいスライド丸ノコ。
大量の木材をカットするとき、とても重宝します。スライド丸ノコは、正確で確実に様々な角度で木材を大量にカットすることができるので、木材が多いときにはぜひご検討ください。
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