塩ビパイプは、主に水道管として使われる建築資材です。
VP管、塩ビ管などとも呼ばれます。
ホームセンターにもたくさんの種類が販売されていますが、DIYにおいては水道管としてだけでなく、棚板を支えたりテーブルの脚になったりと、様々な使い方ができる安価で加工が容易なDIYアイテムです。
そんな塩ビパイプは、好みの長さにして様々な接続パーツを用いることで、男前インテリアやインダストリアルに合う家具へと大変身します
今回は塩ビパイプを扱ってみたいという方にもわかりやすく「種類・使い方・かっこいい接続パーツの組み合せ」をご紹介します。
塩ビパイプの価格
塩ビパイプはホームセンターで手軽に購入できます。
接続パーツは100円〜。パイプは約200円〜です。
DIY素材としては、とても安価に購入できます。
DIYに使える塩ビパイプのサイズ
塩ビパイプの太さや厚さは様々ありますが、DIYに使えるサイズは下記の通りです。
作品のデザイン性や耐重性などにより、種類を使い分けましょう。
(簡単な棚であれば呼び系13mmがオススメ)
呼び径 | 外径 | 厚さ |
13 | 18.0 | 2.2 |
16 | 22.0 | 2.7 |
20 | 26.0 | 2.7 |
25 | 32.0 | 3.1 |
※単位:mm
塩ビパイプの種類
PVCパイプ
塩ビパイプDIYの基本アイテムとなるパーツです。
ホームセンターには様々な長さが売られています。必要な長さの物を購入しましょう。
エンドキャップ
塩ビパイプの端にキャップとして取り付けるパーツです。
▼組み合せ例:「塩ビパイプ」+「エンドキャップ」▼
TSチーズ
塩ビパイプを三方向に取り付けたいときに使います。
棚のフレーム製作時に使用されます。
TSジョイント
同じ径の塩ビパイプをつなぐときに使います。
単調なパイプの連続が続く場合、変化をつけたいときに使うと効果的です。
径違いジョイント
違う径のパイプを接続して、変化を付けたいときに使用します。
バルブソケット
TS給水栓のねじ切り部分に取り付けて、片側には塩ビパイプを接続します。
TS給水栓ソケット
片側で塩ビパイプを接続し、反対側(ねじ切りがある方)でTSバルブソケットなどを取り付けます。
DIYにおいては寸法調整用にも使えるパーツです。
塩ビパイプの長さが若干足りない場合、このパーツは微調整ができます。
▼組み合せ例:「バルブソケット」+「TS給排水ソケット」▼
TSエルボ
塩ビパイプを直角に曲げて組み合わせたいときに使用します。
TS給排水エルボ
片側ねじ切りタイプのパーツと接合させ、直角に曲げたい時に使います。
▼組み合せ例:「バルブソケット」+「TS給排水エルボ」▼
各接続パーツを使用する際は、ただ接合するだけでなく、デザイン性を考えたパーツ選びがポイントです。
フラットなフォルム(TSエルボ)ではなく、ゴツゴツしたフォルム(給排水系)を使用すると、男前感がより一層演出できます。
フランジ
塩ビパイプ製作物を壁に取り付けるときに使用します。
フランジを壁に取り付けるときは、ビス用の穴を作る必要があります。
※ビス穴の作成方法は、以下フランジの加工例と一緒にご紹介します。
フランジの加工例
ビス用の穴を開ける前に、ここでワンポイント!
フランジは塩ビパイプの呼び径よりも大きく、このまま使うとデザイン性に欠けてしまいます。なので、フランジを加工してカッコよくする事ができます。
フランジの丸い穴を活用して、十字型のフランジに加工します。
3.8mmドリルでビス穴を開けます。
皿とりドリルで皿加工を行います。
カッコいいフランジの出来上がりです。
ただこの作業、4個で作業時間3時間もかかりました!
ものすごい達成感がありますが、この加工は手間を考えるとオススメしません。そのまま使うか、代用品の利用をオススメします。