金属の加工で、曲げたり削ったりする時に固く固定できると作業性がグンと上がりますね。
木工でも、固定がシッカリ出来ると鋸切断も楽です。
固定の定番はバイス(万力)です。
当初はバイスも作る予定でしたが、金属加工の場合は鋳鉄製の方が強く固定できます。
鋳造は流石に出来ませんので、ホームバイスを購入しました。しかし、色々と使う前に準備が必要。
そこで、ホームバイスと購入した後の準備をご紹介します!
ホームバイス の詳細 THV-90
ホームバイスは、様々な種類があります。価格も手頃な物から本格的な高価なタイプまで。今回はAmazonのレビューからこの『ホームバイス THV-90』をチョイスしました。
強靭な鋳鉄製で280度に回転盤付きです。
- 口幅 90mm
- 口開き 約90mm
- 口の深さ 50mm
- サイズ 全長 230mm
- 重量 4.5kg
- 材質 鋳鉄製 炭素鋼
- 口金 鋼材
- 価格 2,700円前後
ホームバイスの精度に問題
箱から取り出して、早速取り付けようとしたら問題が発覚!
バイスの重要な場所『口金』のかみ合わせがズレています。。。
最大で2mmです。個体差という問題ではありませんね。
横から見てもやはりズレてる。
ステンレス板などを固定した時にズレていると曲げるライン合わせが出来ません。
バイスのキモとなる重要なポイントなのに。結構がっかりです。
口金が平らでないと、道具として使えないので段差を消す事に。
口金の段差を消す
口金の段差を消す作業が先になったので、取付作業を中断。
ディスクグラインダーで削る事にしました。
固定側の口金を基準としてディスクグラインダーで削ります。
注意ポイント
かなりの火花が飛びます。
周囲に燃えやすいものを置かない様に。更に保護眼鏡と皮手袋、マスクをしましょう。
粗削りが完了しました。
これで、口金面が均一になりました。
金属用平ヤスリで口金合わせ面を均一に切削して整えます。
真っ直ぐな面になっている事を確認。
ディスクグラインダーの切削で熱が入ったので、サビが起きない様にCRCなどの機械油を塗布します。
ホームバイスを作業台に取り付ける
ホームバイスを取り付ける準備ができました。
今度こそ、作業台に取り付けます。
最初に取り付ける位置に、固定ボルト用の穴位置を印します。
固定に使うボルトはM8×90mmの六角ボルトです。
ここで、次の問題。
作業台の天板はベニア合板9mmです。ホームバイスを固定するには薄すぎますね。
そこで、作業台の天板裏にSPF2×10材を取り付けて強度を上げます。
固定用ボルト穴の場所を確認しながら、関わらない墓所をコーススレッドで固定。
ボルト穴はM8ボルト用の穴です。
今回は9mmドリルをドリルガイドを使って穴加工をします。
固定用ボルト穴が完成。
M8ボルトにワッシャーを取り付けて。
天板裏側はM8用スプリングワッシャーとM8ナットでシッカリ固定しました。
ホームバイスの取付完了
余計な作業がありましたが、無事に取付が完了しました!
使って見ての感想
早速、ステンレス丸棒を曲げてみます。
下地を入れたので、天板がたわむ事無く曲げ加工が出来ました。
まとめ
取り付け前の問題もありましたが、無事に取付が完了しました。バイスはなるべく安すぎる製品は避けて日本製を選びましょう。
それでも、安いタイプの精度はこの程度だと思います。仕事としてではなく趣味用ではそこまで高価なバイスは買えません。
今回のような加工は覚悟の上で購入しましょう。
取付に苦労しましたが、固定後の安定性は問題ありませんでした。良かったです。
口金は、加工精度に大きく影響します。手を抜かず、シッカリと準備作業を行いましょうね!
ご紹介グッズ
趣味でもシッカリした固定は加工精度に繋がりますよ!