ロウ付けは、コツを掴むまで中々上手く行かなかったり。。
ロウ付けが綺麗に出来ると金属加工も楽しくなります。
ロウ付けの難しいポイントは銀ロウを差すタイミングですね。
そこで、初心者でも綺麗に出来るステンレスロウ付けのコツをご紹介します。
(まだまだ修行中の身ですが。。。)
YouTube動画はこちら!
初心者でも上手く出来る置きロウ付けのコツ
ステンレスロウ付けに使う道具
ロウ付けに使う道具は
- パワートーチ
- 銀ロウ
- 銀ロウ用フラックス
- セラミックボード若しくは耐火レンガ等
更に固定するクリップなどあると便利です。
ロウ付けのポイント
ロウ付けのポイントは様々ありますが、大きなポイントをご紹介します。
接合部にすき間を作らない。
ロウが流れると毛細現象の様に隙間に流れて行きます。
スキマが大きいと接合部の奥に流れてしまい、肝心の接合部にロウが留まらなくなります。
すき間を無くして接合部に乗る様に。
フラックスは流したい部分にタップリと
フラックスは加熱時の酸化皮膜を防ぎ、ロウを流れやすくします。
フラックスが乗っていない部分にロウは流れません。
流したい接合部にはシッカリとフラックスを。
寒い時期は先に温めておく。
ロウ付けは母体を加熱してロウを流します。
しかし、冷えていると加熱までに時間が掛かり、ぼたいの加熱時間が長くなります。
加熱時間が長いと母体の歪みが発生しやすくなります。
少しだけ先に母体を温めておくと加熱時間を短縮する事が出来ます。
初心者でも安心!置きロウ付け
ロウ付けで一番難しいのは、ロウを差すタイミングです。
十分な温度(780℃前後)まで母体を熱してロウを差します。
でも、最初はそのタイミングを見極めるのが難しいです。
そこで、
「置きロウ」がオススメ!
置きロウとはフラックス塗布後に接合部に必要な長さでロウ棒(若しくは板ロウ)を置いてから加熱する方法です。
そうすると、ロウを差すタイミングを考える事無く、加熱だけをすればOK!
ビックリするほど手軽です。
熱するのは母体
ロウ付け加熱をしていると、ついついロウ棒を加熱してしまいます。
それではロウは溶けても、綺麗に接合部に流れない事もあります。
置きロウの場合も母体を加熱する様に心がけます。
母体(接合部)の固定方法とバーナーを当てる向き
フラックスが流れた場所には溶けたロウが流れます。
接合部以外に流れると仕上がりも汚くなります。
フラックスが余分な所に流れない様に水平な状態にしてロウ付けします。
また、バーナーの勢いでもフラックスは流れてしまうので、バーナーを当てる方向も意識します。
すき間抑えにクランプは注意!
すき間を減らす為に鉄製Cクランプを使うとCクランプが放熱の役割をする場合があります。
置きロウの場合は、先にロウ材を置くのでペンチを持つ事が出来ます。
ロウが流れそうなタイミングでペンチで挟むと綺麗に出来ます。
置きロウはロウ付けの救世主
差しロウはタイミングを見極めるのが初心者には難しい。
更に差し過ぎたり、失敗したりとロウ材を消費してしまいます。
ロウ材は安くはないので無駄にしたくない。
置きロウは、必要な分だけを先に置くので無駄にする事が少ないです。
加熱時間も最小に出来るので、薄板でも加熱し過ぎによる歪みを抑える事が出来ます。
ステンレス薄板では特に「置きロウ付け」は有効ですね。
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まとめ
ろう付けは失敗しながら習得するにはコストが掛かります。
置きロウ付けであれば、ロウ材の消費も少なくロウが流れる感覚も掴みやすい。
ロウ付け初心者には特に置きロウ付けを試してもらいたいと思います。
ご紹介したロウ付け用品
フラックス付きのロウ材
十分な加熱にはパワートーチが最適!