スツール上部座板の製作
前脚が上部の座板と65度でつながるので、プロトラクターで65度の墨線を引きます。
ノコギリを使い38mmのラインで切り出します。
38mmはSPF2×3材の厚さ分です。
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スコヤの種類と使い方をご紹介!直角や角度が付いた墨付けに活用!
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さらに、上部の座板に後ろ脚接合部分のほぞ穴を掘ります。
ほぞ穴は、後ろ脚SPF2×3材の寸法(65mm×38mm)から割り出します。
今回は30mmの深さのほぞ穴を作ります。(8mm余りができる計算です。)
座板には、縦18mm×横45mm×深さ30mmのほぞ穴を開けます。(-5mmでも良かったかなと思います。)
電動ドライバードリルとドリルガイドを使い、ほぞ穴の下穴を開けます。
ドリルガイドを少しずつ横に移動させ、何個か下穴を開けます。
下穴を開けた後にノミで仕上げます。
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電動ドリルとノミでほぞ穴を開ける方法をご紹介!
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スツール後ろ脚の加工
後ろ脚(SPF2×3材)のほぞ先を作ります。
木材の先端部分にほぞ先の墨線を引きます。(今回はケビキを使っていますが、鉛筆でもOKです。)
墨線に沿って胴突きノコギリで不要部分をカットします。
作業台にクランプでしっかり固定し、胴突きノコギリで切り出しする方法もオススメです。
ほぞ先の加工が完了しました。
組立しながらの木加工はありますが、一旦ここで塗装を掛けていきます。
スツールの塗装
踏み板と座板はマホガニー、脚部分はブラックで塗装します。
乾燥まで夏場で6時間ですが、2度目は完成してから塗るので半渇きで作業開始です。
3wayスツールの組み立て
踏み板固定用のビス穴を開けます。
SPF2×3材の横幅65mmを三等分した位置に2箇所印をつけます。
電動ドライバードリル(ドリル径:8mm)で深さ5mmのだぼ穴を開けます。
踏み板のだぼ穴を開け終わりました。
踏み板の固定にはコーススレッド50mmを使います。
インパクトドライバーで打ち込み、踏み板を固定します。
後ろ脚の固定部材を組み立てます。
同じようにドリル径8mmでほぞ穴を開けて、コーススレッド50mmで固定します。
踏み板、前脚部分と座板、後ろ脚を仮組みします。
(座板と後ろ足は木工用ボンドを塗ってはめ込みます。)
ベニア板など平らな部分に乗せ、差し金を使い各部材の垂直と寸法を調整します。
角度や寸法がずれている場合は、金づちで優しくコツコツ叩いて正しい位置に合わせていきます。
正しい位置が決まったら、画像のようにさらにダボ穴を追加し、各部材を全部コーススレッド50mmで固定します。
8mm丸棒を10mm程度にカットして、ダボ穴に木工用ボンドを付けて埋め込みます。
だぼ穴を埋め終わりました。木工用ボンドが乾いたら、丸棒をアサリなしノコギリでカットします。
全体の表面をサンドペーパー(#320)で整え、少しだけ角の塗装を落としシャビー感を演出します。
3wayスツールの完成
最後に仕上げの塗装を行い完成です。
デイスプレイの場合。
作業台との共演です。なかなかいい感じです。
製作を終えて
本格的なツーバイ材での家具作りは初めてでしたが、とても勉強になりました。
家具用木材とは違い、曲りや荒れがあるツーバイ材をどう活かすか考えることはとても難しかったですが、楽しい作業ですね。
このスツール(脚立椅子)は大切に使っていきます。
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