木材同士の接合方法はたくさんありますが、今回は「ダボ」を使った方法をご紹介します。
板を何枚か合わせてテーブルの天板にする時など、ダボを使って接合すると強度が増します。
しかし、ダボ接合は位置合わせなど、正確に行わなければならないので、作業がとても大変です。
そんなダボ接合を少しでも簡単に、そして正確に行う方法をご紹介します。
DIYテクニック
ダボ接合の道具
- 電動ドライバードリル&6mmドリルビット
- ダボマーカー6mm(適宜)
- ダボ6mm(適宜)
- ドリルガイドキット(本体+金属ガイド6mm)
- 木工用ボンド
ダボ接合の方法
今回はテーブルの天板製作を例にご紹介します。
ダボ接合の下準備
テーブル天板などをダボ接合する場合は、「板の向き」や「裏表」が分からなくなるとせっかくのダボ穴もズレる可能性があります。
板の向きが決まったら、マスキングテープなどに目印を記入してミスを防ぎましょう。
ダボ穴のマーキング
ダボ穴は板側面の中央に開けます。(今回は1バイ材を例に紹介します。)
1バイ材なので、板厚19mmの半分9.5mmが基準線となります。
木材に曲りや反りがある場合は、特に注意して各点で中心線を引き、穴の位置を決めます。
ダボ穴の加工
ダボ穴加工には、ドリルガイド本体と金属ガイド(今回は6mm)を使用します。
ダボ穴は、ダボの長さの半分+2mm程の穴を開けます。
今回はダボの長さが30mmなので、その半分の15mm+2mm=17mmの穴を開けます。
ドリルガイド本体を装着し、まっすぐに穴を開けます。
天板製作の場合は、4ヶ所ほど穴を開けてダボ接合します。
ダボ穴のマーキング
全てのダボ穴を開け終わったら、ダボ穴にダボマーカーを差し込みます。
ダボマーカーのセットが完了しました。
反対側の木材を合わせて、マーカーを押し付け、印を付けます。
注意ポイント
マーキングする時は、反りや曲がりを押さえながら面を合わせましょう。
マーキングができました。
マーキングができたら念のため、中心線上に印があるか確認をしましょう。
注意ポイント
ダボの埋め込み
木工用ボンドをダボ穴に入れ、ダボを打ち込みます。
ダボは、木工用ボンドの水分で膨張し、しっかりと固定されます。
多少緩くても膨張して固定されます。
これがダボ接合の強度の理由です。
ダボ接合
接合する木材の両面と、ダボ穴に木工用ボンドを塗布して表面をならし、接合します。
ダボが入りづらい時は、反対側の木材の側面に捨て板を添えて、木槌で軽く叩きながらしっかりと接合しましょう。
ダボ接合が完了したら、3、4ヶ所をクランプやハタ金で締め付け、しっかりと圧着しましょう。(締め付ける場所は、画像の赤ライン上です。)
ボンドがしっかり乾いたら、まるで一枚板のような天板が出来上がります。
まとめ
ダボ接合は、ダボ穴の位置の正確さが一番のキモです。ダボマーカーがあれば、それを容易に決める事ができます。しかし、木材は真っ直ぐでない場合が多く、微調整が必要なので慎重に行いましょう。
ダボ接合を習得すると、ツーバイ材などの板から天板などの広い板を作る事ができます。
ダボ接合を習得して、ワンランク上のテーブル製作にチャレンジしましょう!
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おすすめアイテム
ダボ穴の位置決めに便利なダボマーカーです。6mm用、8mm用が天板製作にオススメです。
真っ直ぐなダボ穴加工に必須となるドリルガイドキットです。ダボ穴開けの他、ホゾ穴を開けるときも使用するため、DIYに無くてはならないアイテムです。
ボンド固定の締め付けにはクランプやハタ金が便利です。