インダストリアルなラックと言えば『ボルトラック』と『水道管ラック』が代表的ですね。
今回はボルトとナットを使って無骨なボルトラックを作ってみようと思います。
大きさは横600mm×高さ約500mmです。
製作自体はとても簡単ですが、工具はディスクグラインダーやボルトの太さを開けるドリルが必要です。
DIYレシピ
ボルトラックの材料
- SPF1×8材 910mm 3枚
- M12ボルト 1000mm 2本
- M12ナット 32個
- M12板付ナット
ボルトラック製作の道具
- スライド丸ノコ or 丸ノコ
- ディスクグラインダー
- 電動ドライバードリル
- 塗装(脱脂剤、密着剤、上塗りスプレー)
- ドリルガイド
- サンドペーパー#240
- ワトコオイル(ダークウォルナット)
- ステンシルセット(エアブラシ、シート、スタンプ)
ボルトの切断
今回用意したボルトはM12(径12mm)1000mmを2本です。
2分割にして約500mmを4本にします。
ディスクグラインダーに金属切断用ディスクを装着して、切断。
保護メガネを忘れずに!
ナットがスムーズに入る様に潰れたネジ部分はヤスリなどで綺麗に。
ボルト&ナットの塗装
ボルトとナットの塗装の下処理としてホルツの脱脂剤を吹き付けました。
中性洗剤などで洗浄しても大丈夫です。
脱脂が完了したらミッチャクロンで密着性を高めて、上塗りスプレー塗装を行います。
水性塗料で上塗りする場合は、乾燥に時間が掛かります。
薄く塗り、乾燥を4回繰り返して綺麗に仕上げます。
ナットの内側ネジ部分には塗料が入らない様に。
SPF棚材のカット
ラックの棚板はSPF1×8材を使いました。
600mmの長さでカットします。
今回はスライド丸ノコでぱっぱっとカットしましたが、丸ノコでもOK。
ボルト穴の加工
棚板4隅にボルトを通す穴を開けます。
今回は縦横30mmの位置をボルト穴の中心としました。
M12ボルトを通す穴を開けるには、12mmの木工用ドリルが必要です。
真っ直ぐの穴を開けるのがボルトラックのポイントになります。
なるべく正確に開ける為にドリルガイドを使います。
12mmドリルを付けて、部材の厚さ+3mm位の所で深さ調整ネジをロックします。
ボリルの先をボルト中心点に正確に合わせて、電動ドリルで穴を開けます。
ドリルガイドがあれば簡単に真っ直ぐな穴を開けることができます。
仕上げにサンドペーパー#240で表面を整えます。
ボルトラックのポイントは各棚板のボルト用穴を同じ位置に開ける事です。
正確に寸法を出して真っ直ぐに穴を開け、ボルトがスムーズに通る様にします。
SPF棚板の塗装
棚板の塗装はワトコオイルのダークウォルナットです。
ワトコオイルは1回目は刷毛、2回目は塗布後スチールウールで研磨塗装します。
乾燥後、余分なオイルをウエスで拭きあげます。
ボルトラックの組立
全ての部材の準備が終わりましたので、ボルトラックを組み立てます。
ボルトにナットを回し入れて、下段位置を決めます。
板付ナットを付けて、ボルトを自立させ棚板を通していきます。
1段目を適当な位置で仮止め。
棚板は上下ともナットで手締めし固定します。
上段棚板をナットで固定し完成。
なんか、寂しい。
棚板の間隔が開きすぎですね。
と。
言う事で棚板を3段にしました。
いい感じですね。
ナットを移動するだけで棚の高さを変えれるので可変性も高いのがボルトラックの良いトコです。
最後に、板付ナットをダブルナット(ナット同士を締め付けて固定する)にしました。
ガタを調整した後に固定します。
ステンシル
さ〜仕上げはいつものステンシルです。
お約束の名称そのままステンシル。
『BOLT RACK』。
エアブラシで楽々ステンシルです。
ボルトラックの完成!
ボルトラックが完成しました!
無骨な感じが良いですね〜。
ラダーブックシェルフとツーショット。
製作を終えて
ボルトラックは無骨な感じで、とても男っぽい家具です。
工具点数も加工箇所も少なくて手軽に作る事が出来ます。
ボルトを切断するディスクグラインダーとドリルがあればボルトラックにチャレンジですね!
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