いつも玄関のスリッパは床に直置きでしたが、収納できるラックがあればスッキリするかな…と言う事で、木目を活かしたスリッパ用収納ラックをDIYしました。
今回は2足用で作りましたが、幅を広くしたり2段にする事で4足用にもアレンジできます。
DIYレシピ
スリッパ収納ラックの材料
- 1×4材:538mm…2枚、500mm…1枚
- アンティーク釘:6本(セリア)
- コーススレッド:スリムタイプ30mm
- ワトコオイル(ダークウォルナット)
スリッパ収納ラック製作の道具
- 丸ノコ&丸ノコ定規&平行定規(orスライド丸ノコ)
- プロトラクター
- 差し金
- ノミ
- 金づち
- サンドペーパー#240
- クランプ
- 塗装道具(さげ缶、刷毛、ウエス等)
- インパクトドライバー
脚部の加工
今回の脚部の木材は、SPF1×4材を半分にカットして使いました。
カットする寸法は(1×4材幅89mmー丸ノコ刃厚 1.6mm)÷2=43.7mm
43.7mmを正確に切り出すことは難しいので近似値とします。
メモ
スリッパに厚さに合わせてSPF1×2材や檜角材などを活用しても良いですね。
今回のスリッパラックは、壁に立て掛けるデザインなので、安定性を考えて脚を斜めにカットします。
まずは、床に接する部分をプロトラクターで75度の墨線を引きます。
今回はスライド丸ノコを使用しますが、丸ノコと丸ノコガイドでもOK。
スライド丸ノコの角度調整は、『90度に対して何度傾けるか?』と考えます。
なので今回は『90度-15度=75度』となるため、目盛りを15度に設定します。
脚2本を重ねて、一度に上下共にカットします。
スリッパのかかと部分を差し込む板の奥行き幅は25mm程度で大丈夫なので、前面の板は欠き込み加工して幅を詰めます。

欠き込み加工は、下から150mmの位置からスタートとします。
欠き込み幅はSPF1×4材幅の89mm、深さは19mmです。
欠き込み面を上にして、クランプでしっかり固定し、墨線位置を合わせます。
丸ノコの刃の調整を行います。
最頂部を19mmに合わせます。
注意ポイント
丸ノコの深さ調整を行なった場合、ロックを確実にしましょう。精密な深さを刻む場合は、ロックした後に再度寸法を確認します。
丸ノコと丸ノコ定規を使って、墨線内側を刻みます。
刻みが完了しました。
金づちでバンバン叩いて取り除きます。
周りを叩かないように慎重に!
取りきれなかった余分な部分はノミを使って底部分を整えます。
欠き込み加工が完了しました。これで脚部の加工は完了です。
片欠き加工は、家具や雑貨を作る際に多用する加工方法です。
難しい加工法ではないので、覚えておくと便利です。
ワトコオイル塗装
塗装をする前に、サンドペーパー#240で全体を整えます。
欠き込み加工した部分や、脚の上下も角を取っておきます。
ワトコオイルとさげ缶、刷毛を使って塗装していきます。(軍手とタオルを忘れずに。)
最初に、小口や面積の狭い所から塗装します。
最後に広い面を塗装して、全体をならします。
塗装完了です。
1時間ほど乾燥させて再度薄く塗装して仕上げます。
スリッパラックの組み立て
最初に欠き込みした部分の組み付けから行います。
木工用ボンドを塗布して、SPF1×4材538mmを組み付けます。
ボンドが乾く前に上下の脚幅を確認して、538mmに合わせます。
その後、1時間ほど乾燥を待ちます。
木工用ボンドが乾燥したら、セリアの「アンティーク釘」を打ちます。
片側3ヶ所打ちますが、主な固定は木工用ボンドで、釘は飾り程度です。
注意ポイント
釘打ち完了です。
裏側はコーススレッドで留めます。
クランプで曲りや反りを押さえ込みます。
インパクトドライバーと2.5mmドリル、コーススレッドスリム30mmを用意します。
2.5mmドリルで下穴を開けます。
次にコーススレッドでしっかり固定します。
スリッパ収納ラックの完成
細部の寸法や荒れを確認したら完成です。
焼印もさりげなく活用。いい感じですね。
製作を終えて
今回のスリッパラックは難しい作業がなく、サックリとできる簡単DIYです。
シンプルなデザインで、周囲のインテリアを壊さない名脇役スリッパラックを目指しました。雰囲気も良くいい感じに仕上がりました。
そんなに難しくない製作工程なので、アレンジもできると思います。ぜひお試し下さい。
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