実際のBARで使われていたカウンターの天板を頂くことができました。
その天板を活かして幅2000mm×高さ900mmの本格的な「カフェ風BARカウンター」をDIYしたいと思います。
天板は大人2人がやっと持てるぐらいの重い木材なので、骨組みはしっかりと組む必要があります。
SPF2×4材をメインに骨組みをして、その上にシナベニアを張りブラックボードペイント塗装した、カフェ風BARカウンターをイメージして製作していきます。
DIYレシピ
BARカウンターの材料
- SPF 2×4材:1820mm…10本
- SPF 1×10材:2100mm…2本
- Lアングル金具
- コーススレッド:65mm、16mm
- シナベニア:900×900mm(4mm厚)…5枚
- シナベニア:900×600mm(4mm厚)…2枚
- ベニア合板:900×900mm(12mm厚)…1枚
- ベニア合板:900×600mm(12mm厚)…2枚
- アガチス材:50×900mm(5mm厚)…7枚
- 桧コーナー材:900mm(5mm厚)…6本
BARカウンター製作の道具
- 丸ノコ、丸ノコ定規、丸ノコガイド
- スライド丸ノコ
- インパクトドライバー
- 差し金
- メジャー
- サンドペーパー#100
- 平行定規(大工道具DIYにて製作)
- 木工用ボンド
- クランプ各種
- 金づち
- マスキングテープ
- 塗料1:ブライワックス(ジャコビアン)
- 塗料2:ターナー色彩チョークボードペイント(黒)
- 塗料3:室内壁塗装用の水性ペイントつや消し黒
- 塗料4:水性シーラー
- 塗装セット:塗装ローラー、刷毛
天板の修正
天板は「ゴムの木」でできているので、密度がありとても重い木材です。
厚さも60mmもあり、かなり分厚い木材です。
裏返してみると、前の取り付け跡の接着剤が付いていました。
剥がそうと思いましたが、とても硬く剥ぎ取れなかったので断念しました。
仕方がないので、接着部分を避けながら取り付ける位置を決めることにしました。
過去に制作した平行定規で、SPF材の骨組みと天板を合わせる位置を確認します。
天板の角を落として、安全に使えるようにしたいと思います。
丸ノコでカットしていきますが、カットする墨線(角度)に丸ノコ定規を添わせてカットすれば、希望通りの仕上がりになります。
天板の処理として、古い塗装をサンドペーパー#100で落とします。
根気強く木肌が出るまで磨きます。
ポイント
今回の作業は、外でカットして室内で組み立てました。室内作業は床に傷が付かないように厚手のシルバーシート#3000等で養生しましょう。
カウンター骨組の材料
重い天板のためしっかりとした骨組が必要なので、カウンターの骨組はSPF2×4材を使います。
部材のサイズカットはスライド丸ノコを使用しました。
骨組み下部の組み立て
まずは、カウンター骨組の土台となる部分から組んでいきます。
柱はSPF2×4材(802mm)を455mm間隔で組んでいきます。
骨組の主要部分は、コーススレッド65mmで固定していきます。
カウンターの下部には、床への傷防止とカウンターごと滑らせることができるように、フェルトシートを80×120mmにカットして貼ります。
フェルトシートを貼る位置は、「重量が掛かる柱の下」に貼ります。
コーススレッドで固定してからフェルトシートを貼っていきます。
骨組下部の角は、補強のためにSPF2×4材(200mm)で固定します。
骨組下部の組み立てが完了しました。
骨組み側面の加工
カウンター側面は荷重が掛かるので、側面の柱に強度を持たせます。
柱部分をSPF2×4材のサイズ(38×89cm)に欠き取ります。
欠き取った部分にSPF2×4材590mmを横に渡します。
骨組みのねじれ防止にもなります。
骨組上部の天板が乗る部分に、SPF2×4材を横にして固定します。(590mm…2本、900mm…2本)
カウンター側面下部の強化のために、Lアングル金具を取り付けます。
天板と骨組の接合
大まかな骨組が出来上がったので、天板を乗せて強度の確認をします。
骨組とカウンター天板の位置を平行定規を使って確認します。
平行定規をスライドさせる事で、骨組と天板のズレを確認できます。
位置が確定したら、下からコーススレッド65mmで固定します。
中間柱の製作
天板の中間の反りを防止するために、カウンターの中央にSPF2×4材で柱を追加します。
L型に組んだ柱にフェルトシートを2ヶ所貼り付けて、中央に設置します。
固定する際は、コーススレッド65mmを斜めに打ち込みます。
中間柱と天板の固定はLアングル金具で固定しました。
骨組の強化
骨組の歪み防止のため、SPF2×4材を45度にカットして柱を斜めで支えるようにしたいと思います。
留め型スコヤを使用すると、45度が簡単に墨付けできます。
斜めカットは、スライド丸ノコを45度に設定してカットします。
柱に45度面がしっかりと接するようにして、コーススレッド65mmで固定します。
クランプで側面を固定すると横にズレる事なく固定できます。
全部で4ヶ所に斜め材を固定しました。
これで縦方向、横方向共に強化することができました。
カウンターの骨組みが完成しました。
天板がかなりの重量なので頑丈な骨組みになりました。