アルミを溶接するには、TIG溶接機が必要です。
とても高価な機材で、個人で元を取るのは難しく現実的ではありません。
手軽に出来るのは『ロウ付け』です。
しかし、アルミは融点が低いので簡単に溶けてしまいます。
ロウ付けの中でも高難易度の部類。難しいアルミロウ付けですが、コツを掴めば接合出来ます。
アルミのロウ付けをマスターすると金属加工DIYの幅も広がります。
練習を重ねてマスターしてみましょう!
アルミロウ付けの道具
- パワートーチ
- アルミ硬ロウ棒
- アルミ硬ロウ用フラックス
- 耐火作業台(溶岩レンガ)
- ワイヤーブラシ
アルミ硬ロウ棒とフラックス
アルミのロウ付けは専用の硬ロウ棒とフラックスが必要です。
フラックスを使わないタイプもありますが、とても高価なのでこちらがDIYでは最適。
作業温度は580℃でアルミの融点は660℃。その融点の狭い温度差が難しさの理由です。
耐火作業台
ロウ付けには耐火性のある作業台が必要です。
耐火レンガやロウ付け専用セラミックボードなど。ホームセンターで手軽に購入できる代用品として『溶岩レンガ』も使えます。
価格は130円程度。元は溶岩。耐火性はバッチリです。
パワートーチ
ガスバーナーでも大丈夫ですが、効率よく温度をあげるには専用のパワートーチは最強です。
ただし、アルミは溶けやすいので注意。
アルミロウ付けスタート
接合部材の固定
ロウ付けする前に母材(接合する部材)の固定をシッカリする必要があります。
写真では簡易的にしてますが、パワートーチの威力でズレる可能性があります。
使い捨てになりますが、書類を止めるクリップなども使えます。
フラックスの塗布
接合する母材にフラックスを塗布していきます。
塗布量は写真ぐらいで十分です。
パワートーチ点火!
まず、フラックスに炎を当てて固形化させます。
再度、液化するまで炎で加熱。
アルミ硬ロウ投入!
液化してきたら素早く、硬ロウ棒を差していきます。
溶け出したら、トーチの炎で慣らす感じで。
ロウ付け完了!
ロウ付けが完了しました。
裏面もシッカリ接合されています。
若干、炎を当てすぎたかなという感じですね。
自然冷却させて粗熱が取れたら、ぬるま湯を掛けながらワイヤーブラシでフラックスを落として完了です。
フラックスを残しているとサビの原因になります。
ロウ付け自体の時間は1分程度。アルミロウ付けの場合は特に素早く正確に接合します。
アルミが溶けない様に。
アルミロウ付けの注意点
アルミ硬ロウ棒の梱包裏にも注意書きがあります。
とにかく簡単にアルミは溶けてしまいます。
練習をしてコツを掴んでから本番に臨みましょう!
1ヶ所に炎を当てすぎると簡単に溶けます。
炎を当てる先を注意深くコントロール出来る様に。
ロウ付けを使わない接合
どうしても、ロウ付けは自信ないなぁと言う時はコレッ!
『セメダイン メタルロック』です。A剤とB剤を同量混ぜて使う2液性タイプの接着剤。
かなり強力に接着出来ます。
まとめ
アルミのロウ付けはロウ付け作業の中でも、難易度が高い作業です。
アルミのロウ付けをマスターすると他の金属ロウ付け作業も完璧に出来ます。
納得が行くまで練習して金属加工DIYの幅を広げましょう。
私も修行中です。。
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