ノミ加工
ノミ加工は、墨線の周りに軽く切り込みを入れる作業から始めます。
今回は最初に裏側から切り込みを入れました。
墨線の幅に合わせてノミの刃幅を合わせて、丁寧に墨線に刃を合わせて、軽く金づちで叩きながら切り込みます。
長辺はノミの刃幅が広いタイプで切り込みを入れます。
ポイント
なるべく広い刃幅のノミを使う方が、墨線からズレる可能性が低くなります。
表側も同じように、ノミで軽く切り込みを入れます。
切り込みを入れたら、金づちで叩きながら少しずつ掘り込みます。
縦ラインの切り込みまで彫り込んだら、また同様に縦ラインを切り込み掘り進めます。
彫り込む順番は、縦に切り込み → 横にすき取る感じです。
縦の切り込みは垂直を意識しましょう。
すき取りは一気に行うのではなく少しずつ行いましょう。
ある程度、表面をすき取ったら裏側も同じように掘り込みます。
裏表を均等に掘り込み、ほぞ穴の中心くらいの深さで貫通させるとズレの修正がしやすいです。
貫通できました!
しかし、まだほぞ穴の中が少し荒れているので、ノミで丁寧に修正します。(この作業は金づちを使わずに行います。)
ほぞ穴が完成しました。
ほぞ組み
ほぞ穴に合わせたホゾ先を作り、ほぞ組みの完成です。
▼ほぞ穴で製作した作品はこちら▼
まとめ
ほぞ穴加工はとても奥が深い作業です。何回作っても納得がいく出来にはなかなかなりません。
完成度は木材の種類によっても違います。また、やり方もいろいろあり、ほぞ先の固定方法やほぞ穴の縦横の寸法を微妙に調整して締める方法もあります。
ほぞ穴加工は終わりがないからこそ面白い作業だと思います。宮大工のように精巧にはいきませんが、「ちょっとだけプロっぽい事ができるぞっ!」というだけでも、作品のクオリティを上げ、DIYに対する自信も持つことができます。
回数を重ねるごとにいろいろ改善策が見えてくるので、まずは一度トライしてみましょう!
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