ガーデンファニチャーが楽しめる季節になりました。
外の空気を吸いながら、ちょっとした息抜きを心地良くしてくれる「ガーデンベンチ」を作りたいと思います。
いろんなガーデンベンチがありますが、シンプルで無骨、そして清楚なイメージのガーデンベンチがいいなぁ。
ちょっと「ナンノコッチャ?」と言う感じですが…。
「あ〜なるほどね!」と思ってもらえるように頑張ります。
DIYレシピ
ガーデンベンチの材料
- SPF 4×4材(ACQ材):1800mm…4本
- SPF 1×4材…端材
- コンクリートピンコロ:120×150mm…12個
- コーススレッド:65mm
- ガードラック(チョコレート色)
- タカラ塗料(アイアンブラック)
ガーデンベンチ製作の道具
- 丸ノコ
- 丸ノコガイド
- スライド丸ノコ
- コンベックス(メジャー)
- 金づち
- ノミ
- サンドペーパー#100
- 木工用ボンド
- インパクトドライバー
- 電動ドリル
- バークランプ 300mm、900mm
- 塗装道具(さげつ、刷毛、ゴム手袋、マスキングテープ)
- マスキングテープ
部材の切り出し
今回のメイン部材はSPF4×4材と1×4材の端材です。
この部材で格子状の座面を製作します。
写真の段階ではまだ4×4材が2本足りません。
いつもの「木工ランド」さんに発注済みですが、作業の途中で引き取りに行ってくる予定です。
4×4材は1,150mmの長さでカットします。
大き過ぎず、小さ過ぎず。二人がゆったり座れる長さになる予定です。
4×4材を格子状にするための間材は、1×4材の端材から150mmを6枚切り出します。
4×4材に1×4材を挟んで格子状の座面になる予定です。
無骨さと繊細さが出ますよね。
座面の組み立て(単体)
SPF1×4材に木工用ボンドを塗布して接着していきます。
1×4材と4×4材をクランプでしっかりと圧着します。
なるべく隙間が出ないようにして、座面両端の誤差を少なくします。
はみ出たボンドはキレイに除去しましょう。
さらにコーススレッド65mmで中心付近を2ヶ所固定します。
こんな感じで繋がります。
あとは追加部材の到着を待ちます。
お〜来た来た。
1,800mmの部材を1,200mmにカットしてもらいました。
なぜかと言うと…。
車に乗らんとです。ただ、それだけの理由です。
追加した部材も同様の寸法でカットして1×4材と仮組みします。
ここで脚台の寸法を確認します。
計算上だと
(90mm×4)+(19mm×3)= 417mm。
でも、実測すると...412mm。
これが「SPFマジック」です。SPF材には「個体差」があるため、このような違いが出ます。
と言うことで、4×4材の座面の残りで412mmを2本カットして脚台とします。
片欠き加工
座面と脚台を安定して固定するために、片欠き加工を施します。切り欠き幅は4×4材幅です。
切り欠く深さは20mmにしました。丸ノコ刃の出幅は「切り欠く深さ20mm+丸ノコガイドの厚さ12mm=32mm」にします。
丸ノコはできるだけ細かく切り込みます。
そうすることで、その後のノミ作業が楽になります。
金づちでトントンと大まかに除去します。
ノミは平らな面を当てて、削る感じでキレイに整えます。
片欠き加工の完了です。
う〜んキレイ!
SPF4×4材の接合は最終的にカスガイで固定しました。
大きな部材なので強固な接合が必要ですね。
防腐塗料の塗装
ガーデンファニチャーは、ウッドデッキなどと同じように「屋外で使用する家具」です。
そのため、塗装は屋外用の防腐塗料が最適です。
今回はガードラックのチョコレート色で塗装します。
追加した部材の1回目塗装と、もともとあった2回塗装済みの部材。
色の違いにかなり差がありますね。色が同じになるように加減を調整していきます。
座面の組み立て(全体)
座面の部材同士を木工用ボンドで接着します。
接着が完了したら、バークランプ900mmでしっかりと固定。
さらに、脚台との接着面にも木工用ボンドをたっぷりと塗布します。
そして、脚台と座面を接着します。
座面と脚台は部材の重さで圧着させます。
各部材の接合面もキレイに出来ました。
座面と脚台の固定
脚台の裏から脚台をコーススレッドで固定します。
しかし、このまま打つと90mmの4×4材にコーススレッド65mmでは届きません…。
そこでっ!!
60mmの下穴を開けて、固定する材に35mm入るようにすれば固定ができます!
コーススレッドを深さ60mmの下穴部分で締め付けます。
見えませんね。。。
締め付ける際の音の違いを確認して、締め付け度合いを判断しましょう。
座面部分が完成しました。
ここで仕上げのサンドペーパー#100研磨と仕上げ塗装を行います。
接着と塗装の乾燥をしっかりと行います。
基礎石の設置
今回はコンクリートピンコロ(120×150mm)を2段使いにして基礎とします。
ベンチ幅に合わせて配置します。
そこで悩みだしました。
う?ん。なんか足りない。。。
そうだ!1×4材を黒くしようっ!
タカラ塗料のアイアンブラックは屋外もオッケーと。(たぶん…。)
ガーデンベンチの完成
座面も相当の重さなので、固定しなくてもかなり安定します。
(固定する場合はコンクリート用ボンドを使って下さい。)
ほらほら。アイアンペイントもいい感じ。
何か物語を感じますね。
追記
日差しが強い場所に設置すると、木が曲がります。
そんな時は『かすがい釘』を打ち込んで連結します。アイアンブラックを塗ると違和感もないですね。
かすがい釘は大きな木材の繋ぎ合わせに便利ですね。
製作を終えて
今回はガーデンファニチャーの中でも人気があるガーデンベンチの製作記でした。
製作はそんなに難しい加工ではありませんが、大きな部材を使うので作った感はありますね。
様々なガーデンベンチがありますが、無骨でありながら清楚なイメージになったかなと思います。
風景として眺めると「バスストップベンチ」のような感じもいいかなと思います。
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