テーブル天板として使いたい板材に節の穴があると埋める必要があります。
パテで埋めれば簡単ですが、板目の雰囲気は台無しです。
そこで、節の穴を木材で埋める「埋木」の方法についてご紹介します!
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埋木の方法
無垢材のテーブル天板は雰囲気が良く温かみがあります。
しかし、無垢材なので節や荒れもあります。
自然な状態で残すと言う方法もありますが、節穴は埋めた方が良いかなと思います。
そこで「埋木」と言う技法を使います。
節の種類
生き節
生き節は板から分離していない状態の節です。
将来的には乾燥で浮いてくる事もありますが、現状で塗装を施せば維持出来る可能性があります。
そのまま活かせれば良いアクセントになります。
死に節
抜けてはいないが、完全に穴が空いたり板と分離した節を死に節と言います。
奥までニスを塗り、風合いとする場合もありますが、テーブル天板としては「埋木」がオススメです。
浮いた部分を除去して、丸棒もしくは同種端材で埋木を行います。
抜け節
写真の節は完全な抜け節ではないですが、今後抜ける状態の節です。
死に節が完全に抜けてしまい穴が空いている状態を抜け節と言います。
抜け節は丸棒での埋木が可能です。
節を活用した埋木の方法
埋木の道具
- 電動ドリル・ドリル
- ノミ・彫刻刀
- 糸鋸
- 木工用ボンド
- ライフソー(アサリ無しノコギリ)
- サンドペーパー
節を綺麗にする1
埋木をする前に、浮いた節やボロボロの木部を取り除きます。
叩いて落ちる場合は金槌ですが、電動ドリルで揉む方が早いです。
使うドリルは先端が錐タイプのドリル若しくは鉄工ドリルを使います。
抜けてない節で先端がドリルタイプの木工ドリルを使うと裏側まで貫通してしまうかも。。
埋木部分のドリル処理が完了しました。
細かい部分はノミで取り除きます。
端材の節を活用する
埋木の材料はいろいろありますが、同種の板材を使うのがオススメです。
その方が塗装後の発色も同じで良くみないと分からない位に出来ます。
今回は同種端材の生き節を使います。
節の形を型取りします。
マスキングテープやポストイットなどを置いて型取り。
ポストイットの場合は紙が厚いので、ハサミでカットしました。
裏に両面テープを貼り、生き節に貼ります。
節の形に整形する
糸鋸やノコギリを使って型通りに切り抜きます。
大まかな切り抜きが完了しました。
更に穴に合わせて細かな部分を整形します。
埋める深さに合わせてカットします。
更に当ててみてサンドペーパーですり合わせします。
隙間ができない様に整形できれば、とても自然に仕上がります。
埋木の整形が終わったら、木工用ボンドをたっぷり入れます。
埋木を打ち込む1
整形した埋木を打ち込みます。
緩すぎず、硬すぎない量を打ち込み。
不要な部分をカットする1
木工用ボンドが乾いたら、ライフソー(アサリ無しノコギリ)などでカットします。
最後に#400番程度のサンドペーパーで表面を整えて完成です。
近くで見ないと塗装後は分かりません。
丸棒を活用した埋木
埋木を綺麗にする2
丸棒を使った埋木も最初の手順は同じです。
彫刻刀で丸棒が打てる様に処理。
丸棒のサイズを合わせる
丸棒を穴のサイズに合わせて削ります。
埋木を打ち込む2
木工用ボンドを入れて丸棒を打ち込みます。
不要な部分をカットする2
アサリ無しノコギリでカット。
サンドペーパーで平坦にしたら完成です。
この場合は埋木の後はわかります。着色すると馴染ませる事が出来ます。
丸棒を使うか、生き節を使うかの判断は埋木する節の大きさで判断します。
小さい場合は丸棒の方が合わせやすいですね。
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まとめ
節はアクセントとして雰囲気よく映りますが、死に節や抜け節はテーブル天板としては使いずらいです。
埋木を行えば綺麗に平らに出来ます。
是非、挑戦してみて下さい!
オススメ道具
余分な木材のカットには傷を付けないライフソーが便利です。