マーキングゲージは同じ寸法を連続で墨付けする時などにとても便利な道具です。
墨付け道具なので精度が求められるので、DIY初心者には敷居が高いと思われがちです。
でも、製作のポイントを抑えれば意外と簡単に製作出来ます。
たぶん、一番簡単なマーキングゲージの作り方と使う上での注意点をご紹介します。
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DIYレシピ
マーキングゲージの材料
- 檜工作材 幅20mm 5mm厚 350mm前後
マーキングゲージ製作の道具
- スコヤ
- 差し金
- ノコギリ
- ノコギリガイド
- 厚刃カッター、カットマット(ゴム手袋)
- 木工用ボンド
- サンドペーパー
マーキングゲージ素材の解説
マーキングゲージの製作素材として最適なのはホームセンターで手軽に買える工作材です。
希望のサイズ、厚さを購入出来るのでオススメです!
今回は20mm幅で5mm厚を使いました。
厚めに作る場合は、差し金やメジャーの溝(間に挟む木材)を5mmとして、挟む上下の木材を10mm厚にすると良いですね。
マーキングゲージパーツの切り出し
今回は、製作サイズを100mmとしました。
上下のパーツが100mmとして、差し金が入る部分用を43mm(少し長めに)カットします。
カッターを使った切り出し
5mm厚までなら厚刃カッターでもカット可能です。
何回も細かくスジを入れる感じで切り込みを入れて、半分まで来たら裏返し。
同様に数回切り込みを入れるとカット出来ます。
ノコギリとノコギリガイドがあれば簡単にカット出来ます。
ノコギリは、細工用のゼットソー7寸目がオススメです!
カットが完了したら、カット小口を整えます。
軽くバリを取る程度で。
サンドペーパー#240程度で軽く整形します。
カットする中でも誤差が出ると思います。
スコヤで直角を確認して、精度が出ている側を差し金側にします。
マーキングゲージの組立
マーキングゲージ下100mmに43mmパーツを接着します。
まず、片側のみを木工用ボンドで接着。
ここで、スコヤを使って、直角をキッチリ出します。
ボンドが固まったら、43mmパーツを接着します。
その時に挟む物差し、差し金を使ってスムーズに動く位置に。
ココでガタが出来ていたら、精度が落ちます。
ボンドが固まる前に正確に位置合わせ。
43mmパーツのボンドが固まったら、100mmパーツを接着します。
マーキングゲージの本体が形になりました。
各面をサンドペーパーで整えます。
本体が完成です。
マーキングゲージ固定クサビの製作
マーキングゲージと同じ工作材から30mm程度にカットします。
厚刃カッターでくさび状に削ります。
サンドペーパーで整形してロック用のクサビが完成しました。
幅も調整して穴に入る様に。
マーキングゲージの完成
1mm厚メジャー(幅15mm)に装着。
1.5mm厚の差し金(幅15mm)を装着。
マーキングゲージの注意ポイント
マーキングゲージとして墨付けする場合の注意ポイントを解説します。
ゲージを50mmに合わせて墨付けをした場合。
差し金やメジャーの端で墨付けします。
すると、実際の寸法から0.5mmズレます。
カット用だと刃厚に合わせて、この0.5mmのズレを処理する必要があります。
ポイント
- 1mm厚の刃だと、墨線中心でカットすると寸法通り。
- 位置合わせ用だと49.5mmにマーキングゲージを合わせると寸法通り。
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まとめ
治具製作やガイド製作では工作材やベニアなど、製品としてサイズが固定されている物をうまく活用すると加工に自信が無くても簡単に製作できます。
DIYでは墨付けや製作を助ける治具製作も大事なカテゴリです。
精度が高い治具を持つとDIYももっと充実しますね。
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