古来より大工道具の常備品として愛用されていた差し金は直角を見るだけの道具と思われがちです。
等分や45度などの墨付けを覚えると、とても便利な道具です。
墨付け
墨付けとは、材料を加工する前に、墨つぼと墨さしを使って柱や梁などに印を付ける作業のことを言います。
DIYも正確な墨付けができて、初めて良い作品ができます。
納得の作品を作るためにも、基本的な使い方をマスターしましょう。
さしがねの価格
差し金はあらゆるDIYで活躍しますが、価格は200円~と手頃でサイズや目盛りの種類が豊富にあり、とても購入しやすいツールです。
DIYにおいてはミリ表示の差し金が馴染みがある単位なので使いやすいと思います。
標準的な大きさは長手(長い方)50cm、妻手(短い方)25cmですが、長手10cmのコンパクトな差し金が一つあると小物の製作に便利です。
さしがねの使い方
直角の墨付け
差し金の基本中の基本は、「直角の墨付け」です。
長手(長い方)で木材をしっかり密着する様に抑え、妻手(短い方)で墨付けをします。
墨付けは必ず、Lの内側の面で線を引きます。
ノコギリで切る場合は、裏面以外の3面(表面とサイド)に墨付けをします。
横面の墨付けに妻手(短い方)を合わせて墨付けします。
側面も同じように墨付けします。
45度の墨付け
45度の墨付けをする場合は、まず長手と妻手を同じ寸法にし、印をつけます。
(例:縦3cm×横3cm)
印をつなぐと45度の墨付けができます。
等分の墨付け
2等分の墨付けは、木材の幅を2の倍数に合わせます。
例えば木材の幅を10cmに合わせると5cmの点が2等分ラインになります。(これは簡単ですね。)
3等分の墨付けは、3の倍数で算出します。
木材の幅に差し金の9cm(3の倍数)を合わせると、6cmと3cmの点が三等分ラインとなります。
丸ノコの刃の確認
丸ノコにも大まかなメモリが付いています。
より正確な加工が必要な場面では、差し金を使って刃の直角具合や刃の出幅を調整・確認をします。
せっかくきれいに切れる丸ノコも、角度がズレていたら台無しです。
必ず差し金で角度や出幅の確認を癖にしましょう。
材料の直角を確認
DIYで多用するSPF材などは、購入時のままでは端がR面取り加工がされてますね。
正確な寸法を測る前に木材の直角面を作る事が重要。
その時にも差し金が活躍します。
さらに木材の曲がりやソリの確認も差し金でできます。
まとめ
さしがねは使い方を覚えると便利な測定道具です。
さしがねの使い方が正確にできると、測定のほとんどをさしがねで行うことができます。
DIYでも基本中の基本とも言えるテクニックですので是非マスターしましょう。
さしがねは測定の基本となる道具ですので、手荒な使い方はせず保管も平らな所で保管するように心掛けましょう。
本職の大工さんはさしがね一つで様々な加工や屋根勾配を決めれる技術がありますが、そこまでは必要ありません。
基本のマスターだけでもDIYライフはかなり広がります。
-
DIYの寸法取りに便利なコンビネーションスコヤの使い方と精度検証
続きを見る
おすすめ商品
ミニ差し金は小物の墨付けに便利です。
レギュラーサイズの30cm