ポータブル電源は今や沢山のメーカーから販売されています。
特に災害時の電源確保として重要な防災アイテムになりました。
DIYにおいても出先DIYでは電源の確保は重要です。
今回は数あるポータブル電源から価格・性能のトータルバランスが良い『BLUETTI EB70S』をベースにポータブル電源の選び方からDIY活用までご紹介します!
ポータブルバッテリーを選ぶ時のポイント
最初にポータブル電源を選ぶ時のポイントをご紹介します。
正弦波、修正正弦波と矩形波
ポータブル電源の重要なポイントが「正弦波」「修正正弦波」「矩形波」なのかです。
これは蓄えられた直流電流を交流電流に変換されるインバーターから出力される電気の波形の事です。
この波形により、電化製品への影響や使用できるか、コストが決まります。
正弦波とは
正弦波とは一般家庭のコンセントから出力される電流の波形です。
なめらかで規則正しい波形で、一般家電から精密機器まで問題なく使えます。
正弦波は「純正弦波」とも呼ばれます。
ただし、正弦波のポータブル電源は価格が高めになります。
コストを抑えて使える電化製品を増やしたのが「修正正弦波」です。
ただし、精密機器などでは一時的に使えても後に使えなくなる場合もあります。
矩形波とは
矩形波は、正弦波よりカクカクした波形の電流です。
矩形波はコストを抑える事ができますが、シンプルで簡易的な電化製品に限られます。
マイコン制御や精密モーターを使った電化製品では使えないか、故障を誘発する事がありますので注意が必要です。
ポータブル電源性能と使いたい家電の電力
ポータブル電源の容量を選ぶ上で「W」「WH」「定格出力」が選ぶ指標になります。
W(ワット)とは
W(ワット)は、電気がどの程度の仕事をする力を持っているかの単位です。
WH(ワットアワー)とは
WH(ワットアワー)はポータブルバッテリーの容量を示す重要な単位(1時間あたりの消費電力)です。
たとえば、
60Wの電化製品を2時間使いたい場合は、
60W × 2時間 = 120Wh
となり120Wh以上の容量が必要となります。
定格出力とは
定格出力とは、ポータブル電源が安定して出力できる電力量の単位です。
例えば1100Wの電子レンジに定格出力500Wでは電力量が不足して使えません。
更に「瞬間最大出力」も重要です。
電化製品によっては、始動時に多くの電力を使う製品もあります。
使いたい電化製品の必要な電力量を調べたい時は、電化製品の裏側などに「定格出力500W 週間最大出力1000W」と記載されているので確認出来ます。
ポータブル電源に必要な容量は?
ポータブル電源の容量は「何に使うものか?」で大きく変わります。
1〜2泊程度のアウトドア
一般的なキャンプやアウトドアでは、スマホの充電や照明、暖房なので大容量のポータブル電源までは必要ありません。
容量が大きくなるとその分、重く大きなポータブル電源になるのでアウトドア向きでは無いですね。
必要な容量の目安:400~500Wh程度
災害時の電源として
災害による停電が復旧する期間や季節によっても違いますが、体を温める電力や冷蔵庫、ラジオ、スマホ充電など多くの電気を必要とします。
長い期間電力を必要とするので、
必要な容量の目安:1000Wh程度
更に大規模災害になると、一週間〜1ヶ月電力復旧が見込めない場合もあります。
災害用として考えると1000Wh以上のポータブル電源と対応した太陽光パネルを準備する方が安全ですね。
入出力の多さは災害時に違いが出る
最近では様々な充電端子使う電化製品が増えました。
通常のコンセント以外にUSB・USBタイプCなど、多くの端子に対応しているタイプがお勧めです。
更にコンセント数も多い方が安心です。
更に充電方式も、コンセント以外に車のバッテリーやシガレット、太陽光パネルなど災害時の充電対応ができるタイプが安心です。
PSE認証があると更に安心
PSEとは PSEとは「Product Safety Electrical Appliance and Materials(電気用品安全法)」を略したものです。
電気製品の製造や販売などを規制し、その安全確保を定める日本の法律が電気用品安全法であり、法の基準に適合していればPSE認証(PSEマーク)を表示されます。
BLUETTI EB70Sの詳細
BLUETTI EB70Sは性能・価格面でもお勧めできるポータブルバッテリーです。
信頼性の高いリン酸鉄リチウム電池を採用し電池安全管理システムを搭載しています。
波形は純正弦波なので、使える電化製品も多いです。
更にPSE認証があるので安心です。
出力ポートが多い
EB70SはACコンセント4つにUSBーA、USB-C更にDC12V、シガーソケット出力ポートまで装備しています。
更に上部にスマホワイヤレス充電用も装備。
充電ケーブルも3タイプ
通常のコンセント充電からシガレットソケット充電、太陽光パネル用ケーブルも標準装備。
ECOモード
スイッチを切るの忘れても「ECOモード」に設定するとACの出力が20W以下で4時間継続すると、システムが自動的にAC出力をOFFになります。
災害時に便利なライト
高輝度、低輝度とSOSモードのLEDライトを装備
性能・装備も十分ながら手軽な価格でお勧めなポータブル電源かなと思います。
(24ヶ月保証付き)
電動工具が使えるか⁉︎ 動作検証
なかなかお勧めな「BLUETTI EB70S」ですが、出先DIYで使えるかはDIYerとしては重要なポイントです。
そこで私が持っている電動工具で動作確認を検証しました。
丸鋸( HIKOKI C6MBYA2)コードタイプ
まずは、丸鋸(コードタイプ)が使えるかを試してみます。
出先DIYで丸鋸が使えないと全く意味がありません。
100V 1050Wの記載
問題なく始動しました。
スタート時607W、連続運転320Wでした。
動きもコンセント使用時と変わらず安定しています。
実際にSPF材をカットしても問題なく使えました。
グラインダー(makita M965)コードタイプ
次はディスクグラインダーを検証します。
出先ではブロック、タイルのカットや鉄筋カットなど外構工事で使えると便利です。
100V 720Wです。
始動してみると、少し動いて直ぐに止まります。。
表示をみると「Short」と出たのでグラインダー側の問題かなと。
グラインダーのスイッチONでポータブルバッテリー側のACスイッチを入れると問題なく始動。。⁇
原因は不明ですが、グラインダー自体か古い電動工具の問題か。
始動時379W、連続運転355Wでした。
スイッチ問題が分かると安心して使えるかなぁと。
ジグソー(makita M421)コードタイプ
丸鋸と並んで出先DIYで出番が多い、ジグソーを検証します。
こちらは問題なく始動。
余裕もありそうです。
始動時217W、連続始動190W
余裕を感じる使用感なので、出先メインとして大丈夫ですね。
トリマー(makita TR-51)コードタイプ
次は出先ではあまり使わないかなと思いますが、トリマーを検証。
こちらも問題なく使えます。
始動時313W、連続運転で140W。
スライド丸鋸(旧日立 FC7FSB)コードタイプ
ウッドデッキなど大物カットで大活躍するスライド丸鋸を試します。
残念ながら動く気配なし。。
この電動工具も古いタイプなので動かない原因はそこかもです。
新しいタイプでは動くかな。
ポータブルバッテリーと共に太陽光パネルがあれば出先DIYは最強!
DIYで使う電動工具は消費電力も大きいので大容量バッテリーでも1日使えない事があります。
特に複数人で使うと半日持たないかも。
出来れば昼休みなどで太陽光パネル充電ができると安心です。
このパネルは「BLUETTI PV200」200W、単結晶の太陽光パネルです。
このPV200はミドルタイプのパネルです。
EB70Sでは4.5時間でフル充電可能です。
(天候により前後します。)
設置は簡単ですが、パネルを立たせる時に慣れないとモタつくかもです。
どのパネルでも同じですが。。
まとめ
数あるポータブルバッテリーの中で今回は「BLUETTI EB70S」と太陽光パネル「PV200」をご紹介しました。
使って1ヶ月、パネル充電10回以上ですが、全く問題なく使えています。
キャンプや出先DIY、災害時用としても十分な容量と性能なのでおすすめのポータブルバッテリーと太陽光パネルです。