DIYの木材塗装には様々な種類の塗料が使用されます。
その中で安定的に人気が高いのが『WATCO ワトコオイル』です。
ワトコオイルはイギリス生まれの植物性塗料で、亜麻仁油を原料としています。
人にも木材にも優しく、木目を活かしながら着色できるので、木の風合いを楽しむことができます。
ワトコオイルは”浸透性のオイル”のため、重ね塗りで色の濃さを調整しますが、別の色と調合してオリジナルの色を表現することもできます。
カラーバリエーション
※お使いのモニターによって実際の色合いとは異なります。
- ナチュラル(W01):オイルが染み込んだようなしっとりとした風合い
- ホワイト(W07):白みがかった優しい色合い
- チェリー(W08):赤みがかったブラウン。アンティーク仕上げに最適
- マホガニー(W09):チェリーより赤みが強く、よりアンティーク感が出る
- エボニー(W10):木目が黒く出るのでアジアン風に合う
- ドリフトウッド(W11):木目がエボニーより明るく出る
- ミディアムウォルナット(W12):明るいブラウン。カントリー風に合う
- ダークウォルナット(W13):落ち着いたブラウン。使い古した木材の表現も可能
ワトコオイルの価格
ワトコオイルは、近年ホームセンターでも手軽に入手できるようになりました。価格は下記の通りです。
- 200ml:1,000円〜1,600円(塗布面積…約2m×2m)
- 1000ml:2,500円〜2,900円(塗布面積…約10m×10m)
※画像はダークウォルナット1000ml缶です。
ワトコオイルの特徴
ワトコオイルはステイン(浸透)系の塗料です。
ムラも出にくいので初心者でも気軽に扱えます。
乾燥には24時間ほど必要です。
オイルの匂いがキツイので、野外での作業をオススメします。
匂いがなくなるには3〜7日必要です。
ワトコオイルはさらさらの液体なので、ちょっとした衝撃で塗料が飛び散ります。
そっと扱うようにしましょう。
刷毛に大量に付けると垂れやすいため、慣れるまでは少しづつ付けます。
汚れ防止の養生もしっかりと行いましょう。
ワトコオイル塗装に必要な道具
- 刷毛
- 計量カップ
- 耐水ペーパー:#400?#600
- ウエス(布)
- 軍手(手袋)
刷毛は、塗装面積に応じて刷毛の大きさを変えましょう。
通常は50mmが使いやすいです。
カップは、刷毛が入るものであれば空き缶でも大丈夫です。
できれば安定感のあるガラス容器がオススメです。
ワトコオイル塗装(1回目)
サンドペーパー#200前後で面を整えた後、板の小さい面積の面から塗布します。
次に、広い面にたっぷりとワトコオイルを含めた刷毛で塗布します。
ある程度塗布できたら、ワトコオイルを付けずになぞるようにしてムラを消します。
細い面は刷毛を縦にして塗ると、前後の面に垂れてしまうので、細い面に刷毛を横向きに添わせるようにして塗布しましょう。
塗布後、15分〜1時間ほど乾燥させます。(撮影時:気温25度)
ワトコオイル塗装(2回目)
1度目の半分程度の量で再度塗布します。
1度目より塗りやすくなっていますので手早く塗りましょう。
乾く前に、耐水ペーパー#400〜#600で磨きをかけます。
丁寧にかければかけるほど表面が滑らかになり、仕上がりが良くなります。
最後にウエスで余分なワトコオイルを拭き取ります。
1時間後にオイルが噴き出していたらもう一度ウエスで拭き取りましょう。
ワトコオイルの乾燥時間
約24時間で乾燥しますが、多少ベタつき感と匂いがあります。
これらは1週間ほどでなくなるので安心してください。
まとめ
ワトコオイルは木目の風合いがそのまま活かされるので、アンティークやビンテージ風のDIY作品に最適の塗料です。マット感があるのも高級感が出て、良い仕上がりになります。
高級家具の仕上げにも使われるワトコオイルは、DIY作品に最高の満足感を提供してくれます。興味のある方はぜひお試しください。
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